加計学園の獣医学部新設などの問題をめぐって、国会では2日間にわたって閉会中審査が開かれ野党が政府与党を厳しく追及した。
民進党の蓮舫代表の指摘を受け、過去数回の答弁が間違っていたと訂正、謝罪した安倍総理だったが、加計学園の獣医学部申請を知ったのは「1月20日だった」と改めて強調。議論は平行線をたどり、安倍総理を攻めきれなかったとの指摘も上がっている。また、他の参考人の質疑でも「記憶にない」という答弁を連発され、矛盾点を指摘しきれなかったことから、質問の準備不足だったとの見方もある。
25日のAbemaTV『AbemaPrime』に出演した民進党の原口一博・衆議院議員はこうした指摘に対し「結構いいポイントを突いていた」とコメント。「内定を出ていなければ、加計学園はボーリング調査ができない。そのプロセスを一個一個詰めていけばいい。その前提となる答弁は引き出していた」とした。
さらに原口議員は「将棋で言ったら詰んでいる。投了していないだけ。藤井四段を見ていても、最後まで指さない。将棋なら"もうここでギブアップ"となるが、総理が最後まで粘ってしまっている。籠池さんは証人喚問までしたのに、加計(加計学園の加計孝太郎理事長)さんは出て来ないが、出てきたら終わり」と指摘した。
同じく民進党の小西洋之・参議院議員は「私も予算委員会に応援に行っていたが、蓮舫さん、桜井充さんと、もう少し深掘りできた」と話し、"安倍総理は加計学園が獣医学部を開設したいという意向があったことをいつ知ったのか"」という点について「たたみかけてやっておけば良かった」とした。
一方、民進党には追及のための"球"がもう残ってないのではとの指摘に小西議員は「それは全くない」と断言。「さらに深掘りするし、新しい論点もある。番組終了後、Twitterでも投稿する。3000リツイートは行くと思う。今後に期待してほしい」と自信を覗かせた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)