7月16日に放送された『千原ジュニアのキング・オブ・ディベート』で、元宮崎県知事の東国原英夫、評論家の山田五郎らが、『小池知事に届け!激論どうする東京大改造』をテーマに徹底討論した。
■築地と豊洲。市場にまつわるメリット・デメリット
ニュースでも連日取り上げられた「豊洲・築地市場問題」。自民党所属の東京都議会議員の川松真一朗は豊洲市場は最新鋭の設備ですから。築地は氷を詰め込んで温度管理をしていますけど、豊洲はこのスタジオより大きな冷蔵設備があって温度管理が出来ます。効率的な流通をするために豊洲市場へ早く移るべきです」として、市場を豊洲のみにすべきと主張。
評論家の山田五郎はこれに対し「豊洲のマイナスもいっぱいあるんですよ。土壌の安全性の問題はずっと後を引きますよ。それから市場自体の面積は広くなりますけど、仲卸の営業スペースが狭くなるってこともありますよね。あとはアクセス。築地に比べて極めて脆弱ですよね」と豊洲市場のデメリットを訴えた。
二人の意見に政治評論家・渡瀬裕哉は「豊洲も築地も売ったほうがいいと思ってるんですよ。そもそも公設市場なんていうものを東京都が金を出してやるってことがおかしいと思っているので、豊洲が黒字化する可能性があるんであれば売ってしまった方がいいですよね」と違う角度から新たなアイデアを提示した。
■経済効果が期待されるのはカジノよりIRリゾート
「東京にカジノは必要?必要ない?」の論点では、石原都知事時代から語られてきたカジノ合法化の議論について、東国原はホテル、商業施設なども含めた統合型リゾートの一つとしてカジノを開設するのはアリだとして「カジノをやるんであれば外国人しか入れないとか、自国の人間が入れても所得の制限を厳しくやれば、治安の面でもそんなに心配することはないと思う」と語った。
仮面女子の桜雪も賛成派の立場から「年間6000億円の収益があるということなので、これで豊洲の赤字なんて返却できる」と経済面でのメリットを主張。東国原も「カジノでの経済効果はそんなにないけど付随する施設で経済効果はもたらす」とした。
こうした意見に山田五郎は「カジノってそんなに儲かりますか?失敗した例もありますよ」と反論。東京都議会議員(共産党)の米倉春奈は「韓国ではカジノによるギャンブル依存が問題となり、社会的な犯罪が増えてかなり問題になっている」と具体的な失敗例を挙げ、カジノの闇の部分を指摘した。(AbemaTV/『千原ジュニアのキング・オブ・ディベート』より)