2017年9月9日から全国で公開される是枝裕和監督の映画『三度目の殺人』のノベライズ、宝島社文庫『三度目の殺人』が9月6日より発売される。

映画『三度目の殺人』は、2013年に『そして父になる』でカンヌ国際映画祭・審査員賞を獲得した是枝裕和監督と福山雅治主演というタッグに、役所広司と広瀬すずを迎えた、この秋の話題作だ。8月30日からスタートした第74回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品されている。
弁護に「真実」は必要なく、勝利するための「法廷戦術」だけを追求してきた、福山雅治演じる弁護士・重盛と、事件の供述を二転三転させ重盛を翻弄する、役所広司演じる被疑者・三隅。三隅と被害者の娘(広瀬すず)の接点が明らかになるにつれて、重盛は、三隅の深い闇に呑まれていき、本当に裁かれるべきは誰か、誰がなぜ殺したのか、心の底から「真実」を求め始める。
宝島社文庫『三度目の殺人』は、映画の脚本も担当した是枝裕和とノベライズ作家の佐野晶の共著で、是枝監督作品のノベライズを宝島社から発売するのは、『そして父になる』に続き2作目となる。映像には映し出されない人物の背景や感情が描かれており、映画と小説の両方を観て読むことで物語がより深く立体的になり、「真実」についての監督のメッセージがより浮き彫りにされる。また、一度映画を観ただけでは理解しづらい難解な法廷論争やキーワードもわかりやすく描いている。
『三度目の殺人』
- 発売日:2017年9月6日
- 定価:650円+税
- 発売元:宝島社



