(『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』番組MCのSHELLY)
AbemaTV(アベマTV)で毎週土曜23時から(翌17時からは再放送)放送中のSHELLYがMCを務めるAbemaビデオでも人気の『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』では、さまざまな体験をしたオンナたちを都内某所の「とある部屋」に呼び、ゲストたちの「オンナたちのリアルな行動とその本音」を徹底的に調査する。
9月16日(土)23時から放送の「Wの悲喜劇again #5『酒で地獄をみたオンナ』」では、好評だった「女性のアルコール依存症」の回をアンコール放送。酒におぼれ、人生を棒に振ってしまう恐ろしい病気、アルコール依存症。最近では、女性のアルコール依存症が増えているという。当事者の女性や医者たちが赤裸々に語った放送では、ゲストたちから衝撃発言が多数飛び出した。
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(アルコール依存症に陥ったOLの大久保麗子さん(仮名))
就職を機にお酒にハマり、アルコール依存症に陥ったOLの大久保麗子さん(仮名)は「女性のアルコール依存症はだいたい家族との関係が起因するのだと思う」と話した。もともと親の前で良い子でいようと、プレッシャーを感じていたという大久保さん。本来の自分が押しつぶされて生きづらさを感じている中、就職してお酒を飲んでいる間はその苦しみから解放されることに気付き、飲み続けてしまったという。
(全日本断酒連盟理事を務める宮田由美子さん)
お酒が原因で離婚を経験し、現在では全日本断酒連盟理事を務める宮田由美子さんも、母親との関係が原因だったのではないかと説明。「周りの子と自分をいつも比較され、自分は何をやってもダメだと思っていた。そんなときにお酒を飲んだら、はじめて『(お酒に)強くてかっこいい』と褒められて……」と自身の過去を振り返った。
これを受け、MCのSHELLYも「お酒が飲めることを褒められるのがうれしいってすごくよく分かる」と共感。「私も若いときはお酒が強いっていうのがアイデンティティーだった」と話した。(過去記事)
さらに、宮田さんは「酒を飲まないんじゃなくて、薬を飲まないほうを選んでいた」と、アルコール依存症患者だった当時を振り返る。さらに、薬を飲んだ日であっても我慢できずに酒を飲み、ときには幻聴や幻覚が見えることもあり、救急車を呼ばざるをえない状況に。アルコール依存症により、4年で5度の入退院をした。
SHELLYが「どれくらいの期間、入院するんですか?」と聞くと、宮田さんは「3カ月間です。救急車で運ばれて、目を覚ますと鉄格子のある部屋に閉じ込められていて……3カ月後、そこを出たらまたすぐ飲酒という生活。なぜ飲むのか自分でも分からなかった」と回答した。
最終的に酒をやめることができたのは子供のおかげだという。「最後に救急車で運ばれたとき、子どもが泣き叫びながら追いかけてきた。子供が『お母さんお母さん』って泣いて追いかけてくる中、救急車の扉がバタンと閉まって。救急車の中で『このままだと、お金も信用もなくなって、子どもまで引き離されてしまう』と思った」と話した。宮田さんは、これをきっかけにお酒をやめることができた。
アルコール依存症患者を診療し続けて30年のベテラン精神科医・堀川百合子先生は、アルコール依存症を脱するためには「本人がこのままではいけないと自覚することがもっとも大切」と話す。「病院だけに頼らず、同じ経験をしている者同士で話したり、家族の力も大切です」とし、周りからのサポートも重要だと語った。(過去記事)
また、宮田さんは、子どもに授乳をしながらお酒を飲んでいたことを告白。「夫からお酒をやめられないなら出て行けと言われ、夫よりもお酒のほうが好きだったので離婚を選びました」と話した。
宮田さんの話に驚いたSHELLYから離婚後の生活について問われると「当時は酔っぱらっているので、離婚すれば好きなときに好きなだけお酒が飲める。それしか頭になくて、子どもたちとどうやって生活していくかもまったく考えてなかった」と語った。宮田さんは現在、全日本断酒連盟の理事を務め、断酒生活30年を迎える。(過去記事)
就職と同時にお酒にハマり、アルコール依存症に陥ったOLの大久保麗子さん(仮名)は、アルコール依存症だということを親は知らないという。その代わり、ネットで出会った仲間に励まされており「ブログで同じような年齢で似た経験をしている人を見つけて、やりとりをして、話したり会ったりすることもある」と話した。実際に会う仲間とは、夜ではなく昼の時間に会うことが多い。その理由について「安いチェーン居酒屋にかけるお金と同じくらいの価格でお昼にちょっといいものを食べることができるから」という。
アルコール依存症患者を診療して30年の経歴を持つ精神科医の堀川百合子先生は、アルコール依存症を抜け出すためには周りのサポートも重要だと話す。「昔は、本人が治そうという力がない限り医療従事者は手を貸さなかった。しかし、最近では放っておくと死ぬところまできてしまう恐ろしい病気だということも分かってきて、無理やりにでも周りが連れてくることを勧めている」と説明。アルコール依存を脱するためには、周りからのサポートが大切だと語った。(過去記事)
また、堀川百合子先生は「近年女性のアルコール依存症患者が目立つ」と話す。もともと女性は男性よりも脂肪が多く水分が少ないため、少量の酒量でも酔っぱらってしまう。また、女性の社会進出によるストレスが大きいことも要因になるのではないかと分析。番組ではアルコール依存症に陥りやすい女性のチェックリスト「久里浜式アルコール症スクリーニングテスト」を紹介し、番組MC・SHELLYもこれをチェック。
- 酒を飲まないと寝付けないことが多い
- 医師からアルコールを控えるようにと言われたことがある
- せめて今日だけは酒を飲むまいと思っていても、つい飲んでしまうことが多い
- 酒の量を減らそうとしたり、酒を止めようと試みたことがある
- 飲酒しながら仕事、家事、育児をすることがある
- 私のしていた仕事をまわりの人がするようになった
- 酒を飲まなければいい人だとよく言われる
- 自分の飲酒についてうしろめたさを感じたことがある
1~2つ当てはまる人はアルコール依存症の可能性があり、3つ以上はアルコール依存症の疑いが高いという。(過去記事)