名古屋・栄を拠点に活動するSKE48は、『SKE48⼤矢真那卒業コンサートin⽇本ガイシホール~みんなみんなありがとう!~』公演を、9月24日(日)日本ガイシホールにて開催した。
2008年7月31日、「SKE48オープニングメンバーオーディション」に合格し、SKE48の1期生として同期・松井珠理奈と共に常にSKE48を牽引し、9年間を⾛り続けて来た⼤矢真那。⻘春を捧げた彼女のSKE48⼈生の集大成とも呼べる卒業コンサートを、⽇本ガイシホールにて行った。
11時30分、overtureが流れ、⼤矢の「みんなみんな!楽しんでいきましょう!」という掛け声と共に総勢66名のSKE48メンバーが、SKE48『制服の芽公演』1曲目の『恋を語る詩人になれなくて』でオープニングを飾った。
続いて『チョコの奴隸』『意外にマンゴー』『⽚想いFinally』とSKE48シングルヒット曲を連続で披露し、ダンス力に定評のあるSKE48ならではの弾けるパフォーマンスで、序盤から一気に会場を盛り上げた。
キャプテン⻫藤真⽊子に意気込みを聞かれた⼤矢は、「SKE48のアイドルとして、思い出の地のガイシホールでコンサートできることが本当にありがたいです。皆さんの体⼒がなくなって、ガイシから帰るときに足がヘロヘロだよ、動けないよ、じゃんけん大会押しちゃうよ!って⾔うぐらいまで盛り上がっていきましょう!」とコメントすると、会場に集まった7000人のファンから⼤きな声援が飛び交った。
ユニットパートでは、『⼥の⼦の第六感』を北川綾巴・松本慈子・⽇高優月・⽮作有紀奈と共に披露したり、HKT48の『スキ!スキ!スキップ!』を、2014年2月から2015年5月までHKT48チームHとSKE48チームSを兼任していた⽥中菜津美を交えて披露した。
また、KD(キッズ⼤好き)として有名な⼤矢が寵愛してきた江籠裕奈とSKE48の年少組メンバー(上村亜柚香・⽔野愛理・⽯川咲姫・石黒友月・倉島杏実)と一緒に『狼とプライド』でキュートなパフォーマンスを魅せると、⼤矢を慕う“まさな会”のメンバー⻘木詩織、内山命、⼤場美奈、松村香織、斉藤の5⼈は⼤矢と⼀緒に⾃転車で会場を回りながら『だって⾬じゃない?』を披露。
ライブ中盤では、⼤矢がアンダーガールズ入りしたAKB48選抜総選挙の映像を振り返り、アンダーガールズとして歌唱した楽曲『さよならサーフボード』『誰かが投げたボール』『愛の意味を考えてみた』『なんてボヘミアン』『抱きしめちゃいけない』『涙のシーソーゲーム』の6曲をメドレーでパフォーマンスした。
後半は、AiiAの『SKE48PassionForYou』のCM選抜で1位を獲得し、⼤矢初のセンター曲『望遠鏡のない天文台』をファンへの感謝の気持ちを込めてパフォーマンス。『Escape』でキレのあるダンスを魅せ、⼤矢初のユニット曲となる『チョコの⾏⽅』はメンバー全員で披露。
本編ラスト曲となるSKE48の1期生の楽曲『神々の領域』では、1期生の珠理奈と2⼈で手をつないでステージに登場し、SKE48メンバー66名全員でパフォーマンスするも、曲の終盤で⼤矢がステージを去り、珠理奈は涙で顔を歪ませながら最後まで歌い続けた。
会場中に響き渡る“まさなコール”で始まったアンコールは、⼤矢の卒業ソロ曲『永遠のレガシー』でスタート。⼤矢のメンバーカラーである⻘と白のスティックライトに照らされた客席を見て⼤矢は涙を流し、「みなさん本当に9年間、ありがとうございました。⼼の底から幸せでした。メンバーもみんなありがとう。バイバイ!」と⼿を振って、ステージを降りましたが、次の『未来とは?』で、珠理奈が「まだまだ、真那と⼀緒に歌いたいです。真那ー?!」と声をかけると、⼤矢が「はーい!」と返事をし、再びステージへ。
⻫藤から「戻って来ちゃっいましたね」と聞かれた⼤矢は「どうしても最後はみんなと⼀緒にステージで歌いたいな、と思って!」と、⼤矢らしい明るくマイペースな発言をし、珠理奈が感動的な⾔葉を送っていると、突然⼤矢がしゃがみこみ「⾜つったー!!」と珠理奈の話の腰を折る行動に、メンバーから総突っ込みが!珠理奈が仕切り直して「9年間、近くにSKE48メンバーがいなくて寂しいなと思うことが多くて、そんな時に真那はいつでも遠くにいても、私のことを見てくれていて、正直もう無理だなぁと思うときに、メールや電話をくれたりご飯に誘ってくれたり、いつでも真那が⾒てくれていたから、私はその寂しさと戦えたんじゃないかなと思いました。だから、真那が卒業してメンバーが近くにいなくなっても、これから私が真那のことを見守っていきたいなと思います。真那、これからもよろしくね!」と感動的な⾔葉を送ると、またもや「わかった~~!ありがとう」としんみりとした雰囲気を⼀転させる⼤矢らしいコメントで会場を沸かせた。
改めて⼤矢が「メンバー・スタッフさん・ファンのみなさん、9年間支えてくださり、本当にありがとうございました。私はここで区切りをつけないと、50歳まで居ちゃいたいくらいSKE48が好きだから、ここで区切りを付けます。SKE48でやりきったことは何もありません!(会場・メンバー大爆笑)…やり残したことは何もありません!でした…」と、感動的なシーンで、またもや痛恨の言い間違いを!最後までとことん天然キャラを発揮し、会場からも、卒業セレモニーには珍しく⼤きな笑いが生まれた。
アンコールラスト曲の『大好き』では、AKB48を今年2月に卒業した⼩嶋陽菜から「真那、大好き!卒業おめでとう~」とお祝いの映像が寄せられ、またSKE48メンバーからも『まさな(ハート)大好き』と書かれたメッセージ⼊入りの横断幕を贈られ、⼤矢は涙で瞳を潤ませながら「みんな、ありがとう」と、突然のサプライズに再び涙した。
最後にひとりステージに残った⼤矢は、会場を1周ぐるりと周り、ファンに笑顔で⼿を振り別れを惜しんだ。AKB48選抜総選挙でいつもファンに向けて挨拶していたように、ステージからマイクを使わずに「この景色を目にやきつけて帰ります。まだ卒業の日まではあるのでみなさんとの思い出を作っていきたいと思いますので、あと少しの応援よろしくお願いします」とファンに⾔葉を贈ると、会場は温かな拍手で包まれ、和やかなムードで卒業コンサートを終えた。
今回のセットリストは、⼤矢本⼈がスタッフと相談して練り上げた内容で、⼤矢の大好きな曲が詰め込まれた卒業公演となった。⼤矢真那のSKE48劇場での卒業公演日程および今後の活動については、決まり次第SKE48オフィシャルサイトで発表される。
<⼤矢真那コメント>
▼卒業コンサートに対する意気込み(開演前)
私のアイドルとしての夢が叶います。今までやってきて良良かったと、⼼の底から思います。
▼セットリストで拘った部分
アンダーガールズの曲は絶対に入れたかったです。そして、過去のユニット曲たちも、私の大切な曲なので皆様に見ていただきたかったです。たくさん歌いたい曲があったのですが、尺が足りませんでした。笑
▼SKE48に対する想い
⼤好きなグループなので、これからもずっと応援していきたいです。このグループにいられてよかった。
▼今後のSKE48に期待すること
厳しいところは厳しく、しっかりすべきとこはして、みんなに清く正しく、まっすぐに歩んでほしい。そうすれば必ず報われると思うし、ファンの⽅を⼤切にしてほしい。今のSKE48は絶対に過去以上に盛り上がれるSKE48だから、みんなで盛り上げてほしい!
▼ファンへのメッセージ
今まで応援してくださりありがとうございます。アイドル⼤矢真那として本当にたくさんの⽅に⽀えていただいてきました。そのおかげで今の私がいます。⼀度でも応援してくれた方も含め、⼤矢真那を応援してくださった⽅に⼼から感謝を伝えたいです。
▼今後の⼤矢⾃身の予定
笑顔でいたいです!
▼卒業コンサートを終えた感想(終演後)
これが⾃分にとってSKE48として最後の大きなコンサートだと思ったら泣いちゃいました。卒業を実感したのは『永遠のレガシー』歌っているとき。その後みんなで踊りだしたら、卒業の実感がなくなったというか、あの一曲で泣いた分、気持ちは晴れやかで、まだまだ居たいグループだと再確認しました。今日は本当に感動して、(ファンの方が)サイリウムを曲に合わせて変えてくれる姿が愛おしく、暖かくてメンバー思いで優しい方がSKE48のファンの方に多いと思いました。
(C)AKS