ダイソンの創業者ジェームズ・ダイソン氏は、Twitterで2020年までに電気自動車を自社で開発し発売する方針を明らかにした。これまでにコードレス掃除機などで培った“モーター”の技術を活用し、すでに400人のチームを結成して開発を進めているという。また、開発に向けて約3000億円を投資するとしている。
欧米など世界的な環境規制の強化で、電気自動車の市場は拡大するとみられる。IT大手のGoogleやアップルも参入し、自動車業界は競争が激化していきそうだ。
ダイソンの電気自動車参入について、AbemaTV『けやきヒル’sNEWS』に出演したメディアアーティストの落合陽一氏は「めちゃくちゃ期待している」と話す。
「僕も長いこと自動車メーカーと共同研究をしているが、ダイソンにはめちゃくちゃ期待している。何を期待しているかというとデザイン。いまの車は車体を溶接した後に塗装している。なぜなら、つるっとした見た目を保つためには、組み立てた後に塗装しないといけないから。ダイソンはこれまで、流体力学、風のインタラクションが得意な会社として『羽根のない扇風機』や『サイクロン式の掃除機』など、見た目やデザイン、機能も革新的なものを開発してきた。この姿勢で“全く違う構造”の、“誰もみたことがないデザインの電気自動車”をデザインすると思う。例えば、真ん中に溝があるようなデザインなら最後に車体を合体させることで内装コストを大きく下げることもできるかもしれない。そうすれば多様性が広がり今までにない見た目をしている可能性もある。マーケティング的にも(通常の車と)全く違う形を出してくるだろう」と期待を寄せた。
(AbemaTV/『けやきヒル’sNEWS』より)