5日、民進党代表の前原氏と2者会談を行った希望の党代表の小池氏。会談を終えた小池氏は「私の総選挙への出馬はないと改めてお伝え申し上げた」と改めて出馬を否定した。
希望の党の首班指名が決まらず、「公示日10日の午前中に出馬表明するのでは？」といまだ疑念の声もあるなか、小池氏は今後どのような戦略を描いているのか？ 『けやきヒル’sNEWS』（AbemaTV）に出演したテレビ朝日・政治部デスクの細川隆三氏は、小池氏が出馬を見送った後の狙いを予想した。
キーワードとして「69歳」をあげる細川氏。「現在小池さんは65歳。69歳までに、2017年10月に衆院選、2018年9月に自民党総裁選、2019年夏に参院選、2020年に東京オリンピック、2021年10月に今回の選挙後の衆院が任期満了を迎える。つまり、69歳までに総理になる戦略を描いているのではないか」と説明する。希望の党の関係者も「小池さんが65歳という年齢をどう捉えているのか。今回政権を取らなくても次なのか、次の次があるのか」と話しているという。
とはいえ、今回の衆院選の結果次第だとし「どれくらい安倍政権にダメージを与えるかによる。来年の自民党総裁選に安倍さんが参戦するかもわからない。ただ、参議院に解散はないので2019年の参院選は必ず行われる。今の参議院の勢力は自公政権が3分の2。希望の党が今回政権を取ったとしても“ねじれ国会”になるので、参院選がひとつ決戦になる。小池さんがここで出馬する可能性もあると思う。2019年ということは都知事を3年務めたことになるので『もういいでしょう』と。2020年のオリンピックも『レールを引きましたよ』と（言える）」と参院選での出馬の可能性を指摘。続けて、「日本新党を作って最初の選挙で参議院に当選、その後衆議院に鞍替えして総理になった細川護煕さんのパターン。可能性はあると思う」と見解を述べた。
また、小沢一郎氏を引き合いに出し「かつて総理になるチャンスがあった人。その時はまだ若くて、自民党の幹事長も務めたが固辞した。その後、総理になるチャンスはなくなったが、小沢さんは『あの時（総理を）やっていればよかった』と言っていた。そのチャンスをいつ掴むかは政治家の運もあるが、小池さんは今回の衆院選を“ホップ”、2019年の参院選を“ステップ”、2021年の衆院選（総理就任）を“ジャンプ”と捉えているかもしれない」と述べた。
（AbemaTV／『けやきヒル’sNEWS』より）
