近頃、ニュースなどでLGBTという言葉が使用され、広まりつつある。その一方、バラエティ番組などで“オネェ”と呼ばれるタレントたちが笑いをとっているシーンを目にしたことはないだろうか。
AbemaTV(アベマTV)で毎週夜23時から放送中の『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』、第26回のテーマは『LGBT』。LGBTの渦中にいる当事者たちは、現状をどのように考えているのだろうか。
(モデルの西原さつきさん)
LGBTを受け入れる企業も増えてきている昨今、当事者たちはこの現象をどのように考えているのだろうか。16歳からホルモン治療を受け、性別を男性から女性に変えたトランスジェンダー(性別越境者)でもあるモデルの西原さつきさんは「イメージアップだったとしても大きな企業が力を入れてくれれば社会が動くのでいいことだと思う」とコメント。
しかし最近では、企業がLGBTを決めつけて何かを打ち出し、当事者が「決め付けてほしくない」と炎上するパターンが多いことも指摘したうえで、西原さんは「どちらかが上から目線で決めるというより、企業と当事者が同じ目線で、一緒につくることが大事」と説明した。
▶︎10月14日(土)夜23時からは「Wの悲喜劇again #7『増える40代の中絶 大人の性教育』」
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▶︎再放送は10月15日(日)17時~
▶︎過去の「Wの悲喜劇 ~日本一過激なオンナのニュース~」はAbemaビデオで無料視聴できます。
トランスジェンダー用のトイレより「トイレくらい安心していける“環境”が大切」
(NPO法人東京レインボープライド共同代表理事・杉山文野さん)
一方で、NPO法人東京レインボープライド共同代表理事であり、トランスジェンダーで女性から男性へと変わった杉山文野さんは、話題になったトランスジェンダー用のトイレについて言及。
杉山さんは「トイレに行くだけでカミングアウトをすることになる。大切なのはトランスジェンダー用のトイレができることではなくて、トイレに行きたいときくらい安心していけるという環境だ」と強調した。西原さんも同意し「トランスジェンダー用トイレを使うかどうかは別にして、議論されること自体は悪い気持ちではない」とコメント。また、自身が男性から女性へと変わった移行期を振り返り、「私の場合は、子どもにお姉ちゃんって言われ始めたときに女性トイレを使おうと決めていた」と話した。
トランスジェンダーの場合、男性用のトイレに入るのか女性用のトイレに入るのか、当事者はかなり困るという。自認している性別と違うトイレに入ることは精神的にストレスとなるため、西原さんは外ではなるべくトイレに入らなくて済むよう、水分をとらないこともあったという。これには杉山さんも「居酒屋でお酒を飲むと大変。特に男性は個室が少ないからどうしようかと迷う」と共感。
(タレント、文筆家の牧村朝子さん)
また、タレントであり文筆家の牧村朝子さんはトランスジェンダー用トイレについて「もともと議論になったのは渋谷のドン・キホーテにできたオールジェンダー用トイレだった」と説明。「メディアがLGBT用のトイレと報道したことで議論が始まった」とメディアの誤報が議論の始まりになったことを紹介した。
(AbemaTV/『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』より)
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(ライター/小林リズム)