世界中で大人気放送中の『ウォーキング・デッド』。人を襲う死体=ウォーカー、いわゆる“ゾンビ”に支配された世界を舞台に、生存者たちが文字通り必死でサヴァイヴする姿を描く濃厚な人間ドラマ。
まもなくシーズン8が始まる長寿ドラマとなっている『ウォーキング・デッド』は、TVシリーズとは思えないビジュアルのリアルさや映画顔負けの本格的なホラー/アクション、そして予想できない過激な展開により大ヒットをキープ中。AbemaTVでは現在シーズン2を一挙放送しているので、ぜひ今のうちに視聴して世界規模の『ウォーキング・デッド』ブームに乗っかろうではないか。
そんな『ウォーキング・デッド』のシーズン1~2に隠されている“トリビア”を挙げてみた。そもそも『ウォーキング・デッド』は短いシリーズものになるはずだった。そのためストーリーも当初、CDC(疾病予防管理センター)で起きるトラブルで全滅してしまう……という救いのないバッドエンドだったらしい。しかし、思いのほかヒットしたため連続ものとして延長されることになったそうだ。
さて、シーズン序盤で最も話題になったトリビアといえば、こちらも大人気ドラマ『ブレイキング・バッド』との関連性だろう。あきらかに『ウォーキング・デッド』との“繋がり”を匂わせる描写やセリフが盛り込まれており、両作をマッシュアップした『ブレイキング・デッド』なる動画が登場するなど大きな話題になった。
人気のアジア人キャラクター、グレンの盗んだ車が『ブレイキング~』のウォルターが障害を持つ息子に買ってあげたのと同じダッジ・チャレンジャーなのだが、『ブレイキング~』劇中で「グレンという店長に~」というセリフが交わされ、もはや偶然とは思えない繋がりを感じさせる。
そして、同じく人気キャラのダリルが初登場時に運んでいたバッグの中には、色んなドラッグが詰まっていた。その中に青色のドラッグの入った小袋が見えるのだが、これはどう見ても『ブレイキング~』の主人公ウォルターが作った“ブルーメス”だ。
ダリルを演じるノーマン・リーダスはクールなイケメンとして女性ファンも多いが、実は彼は当初、ダリルの兄メルル役のオーディションを受けていたんだとか。残念ながらそのオーディションには受からなかったものの、ノーマンのやさぐれイケメンぶりが気に入ったのか、監督が彼のために用意したキャラクターが弟ダリルだった、というわけだ(ダリルは原作コミックには登場しない)。
なおS2から登場するベスは17歳という設定だが、演じるエミリー・キニーは撮影当時25歳だった。また、ベスは後にダリルと劇中で“イイ感じ”になるため、ファンからは“ベスリル”と呼ばれるほど愛されている。さらにエミリーとノーマンは実生活でも熱愛が噂された。
ちなみに本作ではゾンビのことを“ウォーカー”と呼んでいる。フレッシュな奴から腐りかけまで個性豊かなウォーカーたちだが、おぞましい食事シーンで人肉や内臓の代わりに用意されたのは“ハムの酢漬け”らしい。マリネだと思えば抵抗はないが、さすがに塊に貪りつくのはしんどそうだ。なお、ストーリーが進むにつれてウォーカーたちの“腐敗”度合いも進行しているので、シリーズ毎にその辺も注視してみると面白いだろう。
ちなみに、シリーズ2終了後、一般人を対象に世界40か国以上で実施された「ウォーカー・オーディション」で優勝したのは、日本人の神林あかねさん。特殊メイクに約2時間ほどかかったそうだが、彼女は優勝特典としてシーズン3にチラッと出演している。
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