20日に放送されたAbemaTV(アベマTV)の『芸能義塾大学』では、よゐこ・濱口優が華村あすか、山地まり、宮沢セイラ、Niki、今井華に対し、過去のロケの失敗や、取るべき態度について先輩としての助言を行った。

過去に、お笑いコンビ4組が山の中で6日間飲まず食わずで過ごすという企画があったという。出演したのは、よゐこ(濱口・有野晋哉)、アニマル梯団(おさる・コアラ)、オアシズ(光浦康子・大久保佳代子)、男同士(江頭2:50・コンタキンテ)。
この時、シュールな芸が売りだったよゐこはスタッフに対してリアクションを取らず、逆におさるは前に行き過ぎるタイプで、リアクションが大き過ぎ、6日間テンションが変わらない。スタッフからは「やり過ぎ」と言われたほど。光浦は刺されてはいけない虫に刺されて病院送りになってリタイヤ。
江頭は南方の部族が使うようなペニスサックをつけたまま山へガチ逃亡。結局スタッフの半分は江頭の捜索隊になった。2日目に痩せこけた江頭が両肩掴まれて戻ってきた。江頭は鮎の養殖所に忍び込んで鮎を食べていたのだという。濱口はここから得たことをこう語る。
「番組が求めている事の逆を行き過ぎるとOAで使われないので『やり損』! 求められている内容を理解して臨め! 一人は元気、ノーリアクションって何ですか。視聴者は頑張る姿を見たいだけなのです」
続いての失敗談は『進め! 電波少年』(日本テレビ系)特番の「1Wayチケット」企画でのこと。ベトナム行きの片道チケットをもらい、現地で何とかカネを稼ぎ、日本に帰ってくるという企画だが、よゐこはギブアップ。濱口はこう振り返る。
「僕がギブアップしてしまった。逃げちゃった。カネが貯まったので帰ろうと思って、駅みたいなところに行ったら、足りないことが分かった。そこでギブアップ。スタッフがやってきて『はい、終わり』。当時のスタッフはカンカン。僕らの前では怒らなかったけど、『よゐことは2度と仕事しない』と言われました。今では笑い話にしてくれていますけど。勝俣州和さんからも『なんでちゃんとやんねぇんだ!』とかお叱りを受けたし、出川哲朗さんからも叱られた。みんなすごいロケ頑張ってる。頑張らなかったのはよゐこだけ。この時のことは未だに後悔しています。これを頑張っていたら別の道があったかもしれない」
そして、この時のギブアップは、現在圧倒的な人気を誇る『世界の果てまで行ってQ!』(日本テレビ系)で、イモトアヤコが何もできずに帰ってきたようなものだと述べた。当時、ダウンタウンやとんねるずのような「司会者」になりたかった濱口は『電波少年』ではスタジオに行ったが、スタジオでも反省の弁を述べず、「電波少年は出るものじゃなくて見るもの」とまで言ってしまった。だからこそ「自分が描いてる理想なんてどうでもいい!来た仕事は一生懸命やろう」という心構えを抱いたのだという。
また、「一人でロケをする時は独り言を増やすと撮れ高がアップ」という格言も披露された。
「あぁ、腹減った、晴れたな、とか何回も言っていい。自分の状況を常に言う。ロッククライミングの時、CCDカメラを頭につけている。『右手が動かん』『鼻水出てきた』とかなんでもいい。起こったできごとを全部言う」(濱口)
さらには、「女性の場合はすっぴんの姿を見せるべき」とも言ったが、これについては生徒達にこう力説。
「皆さんきれいなわけですよ。『あの人、すっぴんとか、関係なく一所懸命頑張ってるんだ』と視聴者はなります。主婦が認めてくれる。すっぴんになったら『こんだけ頑張ってるんだ』を顔だけで見せられる」
濱口がもっとも過酷だったと振り返るロケが『いきなり!黄金伝説』(テレビ朝日系)の「スケルトン生活」だ。これは、東京・お台場にアクリル板でできた部屋を作り、そこに住むというもの。衆人環視のもと、24時間過ごすわけだが、常に「何かやって!」と人々から言われ続ける。
この時、濱口は今のように「取ったどー!」という決めゼリフはなかった。だから、両腕を水平にしてヘラヘラとする、といった動きしかできなかった。一方、同じ挑戦を行なったTIMのゴルゴ松本は「命」というギャグがあった。それをやればとりあえずはウケるため「命があって助かった」という名言が界隈では存在するのだという。これについての格言は「芸は身を助ける 何か1つでいいのでギャグは持っておけ!」だ。
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