26日にAbemaTVでスタートした『橋下徹の即リプ!』。番組中、公式アカウントにリアルタイムで寄せられるコメントに、お酒を飲みながら橋下氏が反応していくというコンセプトの生番組だ。
初回放送では、前日から続く日本維新の会の丸山穂高氏への怒りが爆発、MCのサバンナ高橋茂雄や電話で生出演した東国原英夫にも「自分だったら同じことやる?」と同意を求める場面も。また、当時小学一年の娘が携帯のロックを解除し「スマイルプリキュア」とツイートしてしまった事件や、今は亡き、やしきたかじんさんとの思い出も明かした。そんな橋下氏が番組終了後に取材に応じ、自身のTwitter術について語った。
ーー第一回を終えてみていかがでしたか?
橋下:こんなんでいいのかな?見ながら喋ってツイートしてる感じだから(笑)。見てもらう人の判断で。ネットTVの良いところは、やっぱり双方向。今までの地上波は一方的だったから、反応がダイレクト帰って来るのは良いね。その反応を見ながらこっちも考える。政治やっているときの感覚に近かったですよ。
ーー橋下さんがツイートするときのルールはなんですか?
橋下:一般の人は誹謗中傷しない。それが鉄則。罵る相手は力を持ってる人、メディア、政治、権力。それからメディアを通じて発信してくる学者や有識者みたいな人間にはガンガンやります。政治の話しかしてないし、自分のストレス発散でやってるだけなので、見てもらって取り上げられるのはありがたい。正直面白くないと思うけどね(笑)。
ーーお酒を飲みながらツイートは?
橋下:間違っちゃうときがあるからしてない。あ、1回くらいはやったかな(笑)。だから、やっぱり酔っ払った時に投稿しちゃだめ。ポンと押した瞬間、あっという間に拡散されるからミスが許されないというのはあるよね。
だから投稿のときに「これでいいですか?」って確認を二度押させる仕組みにしたら変わると思う。丸山も思い直したかもわからない(笑)。おかしなツイートはなくなるけど、それじゃ世の中面白くないよね(笑)。失敗するツイートが面白いし、その緊張感がいいんじゃないですか。失敗する奴が続出で大炎上(笑)。
ーーリプライに心が折れない秘訣は。
橋下:まず見ないのが一番。見ないから何も感じない。政治家やってたから、そういう神経が鈍いのかもしれない。
ーーこれから語ってみたいテーマは?
橋下:僕が今ほかのひとよりもより深く話しができるのは政治だったり時事ネタだったり。そこはちょっとほかのコメンテーターが言う話とは違う切り口で話していきたいね。当事者だから。
ーー政治の世界から離れていかがですか?
橋下:ストレスが少なくなったから湿疹もなくなった。政治家時代には掻いてしまってシャツに血が滲んでたから。それが一切なくなった。あと痔がなくなった。快調(笑)。
今は月に数回を講演会しているのと、メルマガや雑誌への寄稿。書くことが多くなった。事務所に出て弁護士の仕事もやってますよ。若い弁護士がいるので、僕が大きな方針を決めたり。普通に生活してます。でも、ちょっとおじいちゃんになったのか、歴史小説を読んで、その現場を歩くっていう。完全におじいちゃんパターン。司馬遼太郎さんには会ってみたかったね。すごいねあの人。
政治家を辞めてからは、ゴルフもしてましたよ。紳助さんに誘われて。でも全然上達しないから、去年の秋くらいにはやめて、最近はやってないですね。諦めも早いから(笑)
ーーお世話になったという、やしきたかじんさんについては?
橋下:「知事やったらどうや?8年やっても46歳やないか」って話をしてくださって。だから「やりきましたよ」ってお話したいし、8年間の結果を、良い部分も悪い部分も含めて、見てもらいたかったなって。
ーーじゃあ、今の生活は楽しい?
橋下:最高やね。政治家の8年は地獄の8年、懲役8年。でも公への奉仕は、自分としては十分やれたかなと思ってます。
ーー求められれば再び政治の世界へは?
橋下:ないと思うよ。向いてないよ(笑)