
最近のバラエティー番組を観ていて、とにかく“リアル”にこだわった番組が多くなっているように感じる人もいるのではないだろうか。それこそ、池の水を抜いてみたり、海外の秘境にいる日本人がいたり、日本の工場に海外の視察団がやってきたり……といろいろ思い浮かぶものがあるだろう。台本があり、演出が入っている部分もあるが、それがアドリブで自然な流れでやっているかのような演出になっているのだ。では、なぜリアルにこだわった番組作りが多くなっているのであろうか。
1つ目の理由はSNSの普及である。テレビ業界は氷河期と言ってもいいほどお金がない。スタジオで大きなセットを組んで撮影をすると莫大な制作費がかかるので、その代わり比較的安く済む外でのロケが多くなってきた。すると一般の人たちの目に触れる機会が多くなり、そこで何かあるとすぐにSNSで広まってしまう。
それが大きくなり、ヤラセ認定をくらうこともある。ヤラセ番組だと一旦思われると信用を取り戻すのにかなり時間がかかってしまい、最悪番組の打ち切りにまで発展する。こういう事情があり、尚更リアルにこだわった番組作りが多くなってきているのだ。すると「アレもできない」「コレもできない」となってしまい、リアルを求めてはいるのだが、自由を奪われたこぢんまりとした番組になってしまうのである。
■「○○をやってみた」をテレビ番組がやる
2つ目の理由はユーチューバーの台頭である。テレビ番組のプロデューサーやディレクター、そして出演者を1人でやっているのがユーチューバーだ。ユーチューバーたちがアップしている動画で、特に人気があるのが「○○をやってみた」というジャンル。
例えば、部屋でローションサッカーをしてみたり、口に花火を入れたりなど体を張ったものや、メントスやコーラを使って実験をしたり、誰かにドッキリをしかけてみたりと、全てリアルで起こっていることを動画で配信しているのである。中には「縁日のクジには本当に当たりが入っているのか?」と数百万円を使って検証したりもする。そのリアルさが現代の若者にはウケており、若者を中心に「テレビ番組よりもYouTubeの方が面白い」と思う人も出てきている。
そこでテレビ業界もリアルを追求した番組作りに励んでおり、それに成功しているのが『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)や『陸海空 世界征服するなんて』(テレビ朝日系)である。テレビ業界は予算不足とはいえ、個人のユーチューバーよりは大規模なことをすることができ、ノウハウもあるのでその部分ではテレビは強い。
■元は『進め!電波少年』 視聴者が求めるリアル
リアルを追求した番組やユーチューバーの実験企画など、元を辿れば『進め!電波少年』(日本テレビ系)に行きつくのではないだろうか。「アラファト議長とデュエットしたい!」というだけでアポなしで突入し、そしてそれを成功させる企画やユーラシア大陸をヒッチハイクで横断する企画など、今では考えられないようなぶっ飛んだことをやっていた。
今では、予算がなかったり、コンプライアンスに引っかかってしまったりという理由で電波少年のような企画は放送が難しいが、ユーチューバーの台頭を見ていると、やはり視聴者が求めているのはそのような過激なリアルを求めた番組だろう。視聴者が求める面白いリアルな番組作りと、テレビ規制のせめぎ合いがどうなるか、気になるところだ。
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