昨日10月29日、「パンとバスと2度目のハツコイ」が第30回東京国際映画祭で上映。主演を務めた深川麻衣、共演の山下健二郎（三代目 J Soul Brothers）、監督の今泉力哉が上映前に舞台挨拶を行った。
「パンとバスと2度目のハツコイ」は、独特の結婚観を持った”恋愛こじらせ女子”の主人公・ふみ、と偶然再会した初恋相手のたもつが織り成すコミカルでちょっと切ない恋愛群像劇。ふみ役を深川が、たもつ役を山下が演じたほか、伊藤沙莉、志田彩良らがキャストに名を連ねた。
今作が映画初出演の深川は「撮影に入る前までは緊張もしていたし、不安もあったんですけど」と当時の心情を打ち明けつつ、「始まってしまってからは今泉監督の作る世界の中でふみっていう女の子が不器用なりにも相手や自分と向き合ってる姿が観てくださる方に伝わればいいなと思いながらやらせていただきました」と語った。山下は撮影現場について「ほっこりした現場でした」と振り返りつつ、「個人としては今回チャレンジする役柄だったので、そこはどうやって自分を引き出すか…監督や深川さんと話し合いながら作っていきました」とコメント。その後「今回は決して人を殴ったり、オラついたりバイクを乗ったりはしないので」と続けて、会場の笑いを誘っていた。
深川さんはネガティブなことを一切言わない（山下）
また深川と山下は今作が初の共演。山下は深川について「女性グループ出身で、僕は男性グループからで、いろんな”グループあるある”なんかを話して、『それわかるわぁ』なんていう会話をしました」と話した上で、「基本的に僕は愚痴ばっか言ってたんですけど、深川さんはネガティブなことを一切言わないので、素晴らしいなと。僕は常に悪者でしたね」と言及。これに深川は「そんなことないですよ」と笑顔を見せてから、山下について「お会いするまではクールなイメージだったんですけど、休憩時間にバス釣り…？ 釣りの話を熱心に語っていたり、本当に明るくて現場を盛り上げてくださいました」と語る。これにすかさず今泉監督が「撮影期間にも釣りに行っていたと聞いて」と明かしてから、「（ネットに）あがってましたもんね。『パンとバスと～』の”バス”はあの（釣りの）”バス”なんじゃないかって」と、”バス違い”のエピソードを繰り出し、会場の笑いを誘った。
舞台挨拶の終盤、記者に「乃木坂46を卒業して本格的に女優として活動する上での覚悟をお伺いできますか？」と尋ねられた深川は、「卒業してから1年とちょっと経ったんですけど、卒業して環境だったり心境だったり変わったこともあったんですけど、変わらないことも多くて。やっぱり自分にとって、乃木坂で5年間活動する中で経験してきたものが今の自分に土台に大きくなってるなと感じています」と話した上で、「今までの経験があって今の自分があるのはもちろんなんですけど、今は自分で選んでやりたかったお仕事をさせていただいてるので、これまでの5年間に甘えずに地に足をつけて一つ一つお仕事に向き合っていきたいと思ってます」と今後の決意を口にした。
映画「パンとバスと2度目のハツコイ」は来年2月17日より全国で上映開始。
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