彼氏がいるのにほかの男性と寝てしまう……一般的には”浮気”と呼ばれますが、やむを得ず他の男の人と寝る状況になってしまったとき、あなたならどのような行動しますか。
筆者の友人・マユコ(仮名)は、女子大生時代に彼氏がいるのにナンパをし、ワンナイトラブを経験しました。
彼氏がいても関係ない! クラブ大好き看護大生
当時看護大生で20歳だったマユコは、クラブ通いに夢中になっていました。もともと音楽とお酒、ダンスが好きなマユコにとってクラブはこれ以上ない楽園。毎週2回以上六本木のクラブに通うマユコに、彼氏はいい顔をしませんでしたが、マユコは気にせず通っていました。
クラブに行くといっても、マユコは純粋に音楽とダンス、出会った人とのコミュニケーションを楽しむだけで異性と絡むことはなし。もちろん、場の雰囲気に流されてワンナイトをしてしまう……なんてこともありません。いつも周りの人たちが乱れたムードになっていく時間帯には帰宅。それがマユコ流のクラブの楽しみ方でした。
この日、マユコはクラブに行ったことがない友人を連れて、いつも通っているクラブに22時から参加。それぞれのロッカールームにかばんやスマホ、財布を入れ、手ぶらのままいつものように飲んで踊りまくるマユコ。日曜日の夜ということもあり、混んでいるクラブ。友人とはすぐにはぐれてしまいました。しかし、周りにはすでにでき上がっている酔っぱらいとハイテンションな人だらけ。マユコは友人とはぐれても気にしませんでした。いつも他の友人と一緒に行っても途中ではぐれてしまい、帰りたいタイミングで電話をし合っていたので特に問題はありませんでした。
クラブのロッカーに預けたバッグが盗難! スマホも財布もない事態に
男性たちに何杯ものお酒をおごってもらい、踊り疲れたので「そろそろ帰ろうかな……」と思った頃にはすでに午前3時。当然、終電もありません。いつもならうどん屋さんやカラオケで始発の電車がくるまで友達と時間をつぶすのですが、この日は違いました。
「あれ? ロッカーの鍵ってどこだっけ。あ、そういえば、鍵かけるの忘れてた……」
考えてみると、クラブに着いてロッカーにバッグを入れたあと、一緒にきた友人とのおしゃべりに夢中になり、マユコは鍵をかけることを忘れていました。マユコがバッグを入れたであろうロッカーを開けても、そこには何もありません。
クラブで鍵もかけずにバッグをしまっておくのは、盗んでくださいと言っているようなもの。スタッフにも聞きましたが、バッグも友達も見つかりません。踊りまくる予定だったマユコはバッグにスマートフォンを入れていたため、バッグがないということは、お財布もなく、もちろんスマートフォンも失ったということ。友人と連絡をつけることもできず、マユコは途方に暮れてクラブの外に出ました。
出勤中のサラリーマンにドン引かれつつも……
クラブから出ると、あたりはすっかり明るくなっていました。横浜からはるばると六本木のクラブまで足を運んでいたマユコは、バッグをなくしたことで電車賃さえ手持ちにありません。道ゆく人は出勤途中のサラリーマンばかり。マユコは助けてもらおうと、意を決してサラリーマンに声をかけました。
「あの、すみません……。一緒にホテルに行きませんか?」
もともと発想が人と違っているマユコ。見知らぬ人にお金を借りることは何か作戦がないと困難だと思ったのか、通勤途中のサラリーマンをホテルに誘い、その代価で家に帰ろうと思いついたのです。しかし、月曜日の朝で出勤途中のサラリーマンと、日曜日の夜中踊り狂い、メイクもドロドロで露出も多いマユコ。当然、サラリーマンには相手にしてもらえません。マユコが一生懸命声をかけても無視されたり、ドン引かれたり、「さわんじゃねーよ!」と罵られたりしました。
女子大の看護学部に通うマユコは男性からチヤホヤされた経験が多く、おじさんから煙たがられるのは初めての体験でした。しかし、それでも家に帰るためにはお金をもらうしかありません。結局初めの10人くらいはサラリーマンに声をかけていたマユコですが、断られ続けた結果、途中からターゲットを変え、同じようにクラブから出てきたばかりの男性を狙うことにしました。
「あの……すみません。今から私とホテルに行きませんか?」
突然知らない女から誘われたにも関わらず、クラブから出てきた男性はまだ酔いが覚めていないようで一発でOK。それどころか「えっ、マジ? いいの!?」と乗り気でした。かくして知りあったばかりのクラブ帰りの男性と行きずりのままホテルに行くことになったマユコ。このとき、彼氏のことは1ミリも思い出さなかったと言います。「それよりもどうやって家に帰ろうかなって…」と当時を振り返ります。
普通であれば交番でお金を借りたり、助けを求めたりするものですが、このアイディアが思い浮かばないほど必死だったそうです。もともとマユコの性格は普通の人とは違った発想をするため、数分前に知り合ったばかりの男とホテルにベッドイン。その後、マユコは男性に事情を説明します。
「あのね、実はクラブでバッグ盗まれちゃって……。横浜に住んでるんだけど帰るお金がないの。1000円貸してもらえる?」
頼んだ額は1000円。男性は軽い返事で「いいよ」と言ってくれました。律義なマユコは「絶対にお金返すから」と男性と連絡先を交換。マユコは当時を思い出し、今では「その人ね、私に5000円も貸してくれたの。神かと思った」と笑います。
その後、無事横浜まで帰宅し、近所に住んでいた友達の家を訪ねてスマホを借り、警察に盗難被害の届けを出したマユコ。落ち着いてから男性に連絡をとり、律義にお金を返しに行きました。男性はそんなマユコが気に入り、積極的にアプローチ。しかし、マユコは彼氏のことが好きなので丁重にお断りしたと言います。
「私に彼氏がいるって言ったら、その人驚いてた。お金を返してからは連絡もとってないの。彼氏にはもちろんホテルに行ったことは言ってないよ。ねえ、これって浮気に入ると思う?」
素朴な顔でそう聞いてくるマユコを見て、浮気について考えてしまった筆者でした。
(ライター/小林リズム)
探偵事務所『チーターズ』が浮気調査の依頼を受ける。浮気を疑い始めた原因から浮気内容を調査。依頼人と共に浮気現場に問答無用で乗り込み直接対決!
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