麒麟川島明が11月17日に放送されたAbemaTVの『芸能義塾大学』で「若手女性タレントがつまずく関西番組あるある」の講師を担当。生徒役の久間田琳加小倉優香、山地まり、Niki北原里英の5人に、関西のテレビ出演にあたり知っておくべき「あるある」を紹介した。

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 そのうちの1つが、「マイクがない」というもの。15人がひな壇にいたのに、集音マイク1本ということがあり、皆がそこに向かって喋っていたこともあったのだとか。これを川島は「蜘蛛の糸」と呼んだ。

 ガンマイクはあるため、喋っている人間のところに音声担当が走って来て音は拾ってくれる。だからこそ、対策としては「話し始める時は手をあげろ!」と川島は助言。ただし、この行為にもデメリットはあり、相当良質なネタでない限りは滑ってしまうため、絶対に自信のあるエピソードがあり、ここぞという時だけやるようにしたいという。

 また、関西のあるあるとして「観覧客が笑ってくれない!」というものがある。

「これが一番驚かれる。東京のお客さんは皆元気。芸能人が出てきたら『イエーイ!』となります。仕込まれたんちゃうか、ってぐらい。大阪の人は街ゆく人が来るのですね。街のおっちゃんおばちゃんが『なんか呼ばれたから来た』『私歩いていただけなのに…』となるのです」

 東京からスターが来る場合は「これはカネが取れる」と判断し、吉本興業が劇場を使って3000円ほどの入場料を取って収録をすることもある。「カネ払って観ているので、笑かしてくれよ」となるそうだ。

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 さらに客も喋るため、現場はかき乱される。たとえば、芸能リポーター・井上公造氏がイニシャルトークをした場合、観客席から「それ、○○や!」や「ちゃんと言ったらええやん!」といった感じで「荒れた株主総会」状態になる。

 ノリノリになったディレクターもガンガン前に来て、盛り上がってくると中に入ってきちゃう人もいるという。こんな状況があるだけに川島は「客は無視!撮れ高だけを考えろ!」という格言を述べた。というのも、関西の客はMCが笑わないと笑わないのだという。「この人が面白いな、と思ったから面白いんだろうな」となり、つられて笑うのだ。「客は残像。お客さんが笑ってないな、と凹む必要はない」とのこと。

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 また、個別の楽屋がないのも関西の特徴で、過去に6人がレギュラーを務める番組があるのだが、その際8畳の部屋に6人が詰められた。しかも、楽屋に置かれた飲食物が3個のおにぎりと2リットルの水だけだったという。ひどい時はハッピーターン2枚だけあるということもあった。ただし、これにも利点がある。

「リハーサルが楽屋でできるのは素晴らしい点かもしれない。MCは個室です。ギリギリまで出てこない。やっぱり、楽屋挨拶はメリットしかないです。東京は『前室』ってのがありますね。ここで集合し、スタジオに行く。でも、関西は楽屋からスタジオにいきなり行くので、なんかのタイミングで挨拶できないといけません。そのためにも『メシ・メイクは新幹線で終わらせろ』を徹底しましょう

(c)AbemaTV

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