11月22日は「いい夫婦の日」。夫婦がお互いに感謝の気持ちをかたちにする日としてここ数年の間に認知度が高まってきている記念日である。今回AbemaTIMESではこの「いい夫婦の日」にちなみ、タレントで俳優のモト冬樹氏と妻の武東由美さんにインタビュー。モト氏が59歳の時に入籍し、今年で結婚8年目を迎える2人に、「いい夫婦」とは何か聞いてみた。

--ご結婚されてから、ご自身で変わったと感じる部分はありますか?
モト冬樹氏(以下、モト):俺は前よりもいい人間になれたと思う。由美って、子供みたいなんだよ。だから面倒くさい時もあるんだけど、すごく純粋だから、俺まで良い人間になれるんだよね。
由美さん(以下、由美):私はいい意味で肩の力が抜けましたね。明るくなったと思う。着ている服もそれまではスーツやワンピースのようなかっちりした格好ばっかりだったんだけど、モトと結婚して始めてデニムを履いたの。
モト:歳はとったけど、いまのほうが綺麗になったよね。のろけているわけじゃないけどね!
--由美さんからみて、モトさんはどのような存在ですか?
由美:私にとってモトは戦友であり親友かな。
モト:小間使いでしょ。
由美:よくいうよ~(笑)!
モト:俺さ、声で動くリモコンみたいなのよ。「テレビ消して!」とか「なんか飲みたいな」とか言われるのよ。
由美:ちょっとやめてよ!もう(笑)
「夫婦は夫婦じゃないといけないと思う。なにがあっても」

--モトさんは由美さんの好きなところや感謝を日々ブログでつづっていらっしゃいますね。由美さんのブログに登場するモトさんもいい表情をされていて、まさに「いい夫婦」だと感じます。そんなおふたりが考える「いい夫婦」とは、どんな夫婦だと思いますか?
モト:夫婦って十人十色だよね。その夫婦がよければいいんじゃないの? はたからみてうんぬんじゃなくて「夫婦は全部違う」ってお互いわかってるのがいい夫婦だと思う。「あっちの嫁さんはこうしてくれるけど、うちの嫁さんはしてくれない」って比べるのはおかしな話だよね。
由美:いわゆる「普通の夫婦」って、子どもの成長が常に話題の中心だと思うんですね。子供がうまれて、幼稚園に通い始めて高校・大学を出て結婚して、っていう変化があるじゃないですか。でも、子供が巣立って、夫婦だけにまた戻ったときにやっていけるのが良い夫婦だと私は思います。
モト:そんなの基本だよな。「子はかすがい」っていうけどさ、子供がいようがいまいが、夫婦は夫婦じゃないといけないと思う。なにがあっても。
粗探しじゃなくて、いいとこ探しの毎日

--モトさんはブログではっきりと由美さんの好きなところや感謝を書いていますよね。照れくさいといった気持ちはありますか?
モト:普通は彼女に言えないからこそ、書けるの。俺、面と向かって「好きだよ」とか「感謝してるよ」なんて恥ずかしくて言えないもん。でも、ブログにはかけるのよ。彼女に向けて発しているのではなくて、世間にむかって自分の考えをブログに書いてるだけっていう形だから。それで、世間へ発信している言葉だから、悪口は書いちゃいけないと思うのよ。ということは、彼女のいいところを見つけようとするわけだ。
--毎日の見え方が変わってきそうですね。
モト:そうそう。だから俺は、歳をとったら夫婦でブログを始めるのはいいなと思う。日本人って愛情とか感謝とか伝えないでしょ? でも、言わないと一生伝わらないわけだから。恥ずかしくなく相手に伝えるツールとして、ブログというのはいいなぁと思ってるわけだ。そうすると、粗探しじゃなくて、いいとこ探しの毎日になるの。
--由美さんは、モトさんブログを読んで照れくさい気持ちになることはありますか?
由美:いやぁ? だって、いっつも書いてるもん(笑)。
「このままいけたらいいなってやつだよな。」

--そんな仲良しなお二人ですが、これからどんな夫婦になっていきたいですか?
モト:これからっていっても先は短いからな。このままいけたらいいなってやつだよな。これからの夫婦でなにが一番大事かって考えると、健康なんだよ。もうそれだけ。このまま元気でいてくれたらいいなって思うよね。良いことも悪いことも健康でないと成り立たないからね。
由美:昔は99%外食だったのだけど、モトと結婚してから、料理するようになって、自然と食材のバランスも良くなったかも。
モト:たまにはレストランにいったり、外にお茶しにいったり、気分を変えながらね。一緒にご飯を食べて「おいしいね」って言いあえればいいよね。

撮影:長谷英史
この記事の画像一覧

