男性と女性が、ガチンコで戦う競技は決して多くない。ましてや戦っても、どうしても男性優位に働くことが多いが、ボートレースにおいては女子レーサーも選手の絶対数が少ない中、対等に戦えるものの1つに数えられる。同じく男女が同条件で戦う麻雀のプロだった白河雪菜は「生まれ変わったらボートレーサーになってみたい」というほどの惚れこみ様だ。
友人に誘われて、戸田のレース場に行ったのがボートレースとの出会いだった。今ではすっかりボートレース通で、雑誌の連載でレギュラーとして登場している。麻雀同様に勝負の駆け引きがあるボートレースに「どんなものでもそうだと思いますが、メンタルがとても重要だと思います」と、共通点を見出した。行くべきところでひるんだら負け。相手に負けない精神力で前に出てこそ、勝利への道が開ける。
男性に戦いを挑む女性レーサーは、同じ勝負師として憧れる。「（女子選手の）絶対数が少ないこともあり、厳しい道だと思うけれど、いつかSGを獲る女性レーサーが出てくれたらいいなと思います」と、大きなタイトルを獲得する瞬間を心待ちにしている。古くからのイメージで「難しい・怖い」という印象を持つ人も多い中「とにかく一度、本場に足を運んでもらえるといいと思います」とほほ笑んだ。そこで日々繰り広げられるレースは、女性が女性に惚れるほどの熱戦だ。11月24日から放送される「3夜連続SGチャレンジカップ AbemaボートTV」にも出演予定の白河は、レーサーに負けじと熱い思いを語りそうだ。
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