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 関東に15店舗ある「野郎ラーメン」。お店に入ったらまず入り口にある券売機で食券を購入するが、中には券売機を素通りするお客さんがいる。そのお客さんが店員にスマートフォンの画面を見せると、料金を支払わずにラーメンが提供される。

 野郎ラーメンで今月から始まった新サービスが「野郎ラーメン生活」だ。月額8600円(税抜)で1日1杯ラーメンが食べられる。対象となるメニューは「豚骨野郎780円(税込)」「味噌野郎880円(税込)」「汁なし野郎830円(税込)」の3種類。1番安い豚骨野郎なら、31日食べたとすると2万4180円(税込)だ。

 サービスの利用には専用アプリを使用し、月額会員になるとクーポン画面を表示できる。このサービスを実際に利用している出版社勤務の男性は「出勤する(月)20日間で割ったら(1杯あたり)500円をきるので、かなり節約になると思う」と話す。

 普及の可能性を秘めた月額サービスを若者はどう思っているのか。『けやき坂アベニュー』(AbemaTV)では原宿で声を聞いてみたが、賛否両論のようだ。

「行かなきゃいけない使命感が生まれちゃうのが縛られているかな?っていうので、僕はあんまり」(21歳・男性/社会人)

「私は(お店を)調べるのが苦手で、いつも友達任せになっちゃう人には行きつけの店みたいになりそう」(21歳・女性/大学生)

「一人暮らしをしていると、月末とかお金なくなっちゃうんですよ。結構きついので、定額で食べれるって言われたらありがたいです」(21歳・女性/大学生)

 また、野郎ラーメンの他にも月額サービスを導入している飲食店がある。今年4月に自由が丘にオープンした「ALPHA BETA COFFEE CLUB」は、月額7500円で1日何杯でもコーヒーを飲むことができるお店。通常ならコーヒー1杯は400~500円程度。テイクアウトも可能だ。

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 六本木にある「Provision」は会員制のフレンチレストラン。会員1名なら月額1万5000円、会員含め4名までなら月額3万円で料理とワインが食べ・飲み放題になる。

 なぜ飲食店が月額サービスを導入するのか。野郎ラーメンに月額制を提案したiXITの殿谷百合子さんに話を聞くと、導入の狙いを2つあげる。「1つは『常連獲得』。新規客へのばらまきクーポンではなく、店の利用頻度が高い常連客を作ること。1人利用が多い飲食店は、グループ利用が多い飲食店よりも常連客の獲得が大事。もう1つは『安定収益』。天気が悪いと、客足が減ったりテラス席が座れかったりなどで売上が下がる。変動するお客さんの数に左右されにくい、一定の収益が見込めることで安定収益を得ることができる。」

 野郎ラーメンの月額サービスが話題になったことでiXITには様々な飲食店から依頼が来ており、年明けくらいにはさらに多くの店で月額サービスが利用できるようになるそうだ。

(AbemaTV/『けやき坂アベニュー』より)

『けやき坂アベニュー』は毎週日曜日 12:00~13:30「AbemaNews」チャンネルにて放送!

けやき坂アベニュー | AbemaTV(アベマTV)
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