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 23日に放送された『橋下徹の即リプ!』で、橋下氏が核保有や徴兵制に言及した。

 この日、平和研究や非核化が専門の政治学者らによる北朝鮮問題のシンポジウムを聴講したという橋下氏。現実的な議論が少なかったと指摘し「やっぱり政治と学問の領域は違うと痛感した。アメリカでは外交分野であればキッシンジャーなどが政権入りして、政治家の外交方針になっていく。だけど日本は政治と学者の行き来が少ないし、分析はするけど政治家が使えるような提言を出さない学者が多いことにフラストレーションがある」と指摘。

 以前自身が出演した『橋下×羽鳥の番組』で、石破茂氏と玉木雄一郎氏とともに非核三原則の見直しなどを議論したことにも触れ、「昔は核の話を政治家がしたらそれだけで即謝罪・撤回していたのが、そういう議論もできる状況になってきた。政治家はやっぱり肝心なところでは喧嘩屋。殴り合いだけじゃなくて、駆け引きもやって、お互いに主張を通していきましょうというもの。相手がすごい武器を持ってるのに、自分から全ての武器を放棄するってのは、喧嘩やったことある人間だったらやらない。対等に持った上で"一緒に武器を少なくしていきましょう""放棄しましょう"、歴史を勉強してもそう。これが普通の感覚じゃないのかなと思う。それが学者の世界に行くと、一方的に全部放棄しましょうとなる。それはありえないだろう」とコメントした。

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 国際政治学者の三浦瑠麗氏が日本の平和研究は理想論に寄りすぎている面があるとしながらも、「こっちが軍拡するとこっちも軍拡、あっち軍拡となって止められない。軍事費も増大して危険になって合理的じゃないよねという"安全保障のジレンマ"を回避するために、余裕のある側から一定の削減しますというポーズを取りましょうという考え方がある。それに橋下さんは違和感を感じているのではないか」と補足すると、橋下氏は「"世界政府"や地球の警察官みたいなのがいて、約束を守らなければ処罰しますという仕組みがないとそれはできない」と反論、「中国もロシアも核を持っている。それに対して東アジアに核が散らばっていれば、お互いにまずいなということになり、抑えるルールができるのではないか、日本が核共有したり、韓国が戦術核を持ってもいいと思う」と主張した。

 さらに橋下氏は、三浦氏が過去の自著でアメリカが戦争を抑制する手段の一つとして徴兵制を提案していることに触れ、「僕も同じような感覚があって、みんなが責任を持ちましょう、国民が戦場に出なきゃいけなくなれば戦争をみんなが止めるでしょうと。でも、日本国民を徴兵するのは実現不可能だから、戦争状態のときには国民の代表である国会議員を一週間10人ずつでいいから交代で戦場に送れと言った」と主張。 

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 三浦氏が「米西戦争では当時海軍次官だったセオドア・ルーズベルトが、いきなり辞めて黒人部隊を率いてキューバに戦争しに行ってしまった。そういう好戦的なシビリアンもいるから、国会議員を前線に送っても意外に楽しんでしまうかもしれない」と指摘すると、「そんなのいないいない。いろいろ国会議員見てきたけど、そんな根性あるのいない。見てよ、こないだの総選挙でも議員バッジをまもるためだけにあっちいったりこっちいったり」と反論、シビリアン・コントロールを巡る三浦氏の憲法改正私案についても激論を戦わせていた。(AbemaTV/『橋下徹の即リプ!』より)


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