「ハイスコアガール」「でろでろ」などで知られる人気漫画家・押切蓮介の代表作にして、映像化不可能と言われた伝説のコミック「ミスミソウ 完全版」が、『ミスミソウ』(配給:Tジョイ)という邦題で実写映画化されることが決定した。2018年4月7日(土)より、新宿バルト9他、全国順次公開される。

押切蓮介ファンの間でも1、2を争う人気作でありネット上の「トラウマ漫画」系まとめサイト、掲示板等では必ず名前が挙がるほど認知度の高い作品の同作は、押切蓮介作品初の実写化となる。

東京から田舎に転校してきた主人公・野咲春花(のざき・はるか)は“部外者”として扱われ、壮絶なイジメを受けていた。春花の唯一の味方は、同じように転校してきたクラスメイトの相場晄(あいば・みつる)。彼を心の支えに必死に耐えてきた春花だがイジメは日に日にエスカレートしていった。そして、ある日、激しく燃え上がる炎が春花の家を覆い尽く。思いもよらない悲劇に遭遇した春花の心は、崩壊する── 。厳しい冬を耐え抜いた後に雪を割るようにして咲く花、三角草(ミスミソウ)。春花はミスミソウのように厳しい冬を耐えて、きれいな花を咲かせることができるのか…。春花が選んだ道とは…。
主演は「セトウツミ」「先に生まれただけの僕」に出演中の現役女子高生・山田杏奈

東京から田舎に転校してきて、壮絶なイジメを受ける主人公・野咲春花役には、本作で初主演を果たす山田杏奈(16)が抜擢。「城とドラゴン」CMで注目を浴び、抜群の透明感を放つ現役女子高生だ。KANA-BOONの「NAMiDA」のアルバムジャケットや収録曲「涙」のMVの出演でも話題をよび、近年、『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』を始め、『咲-Saki-』、『あゝ、荒野』などに話題作に次々と出演。また「先に生まれただけの僕」、「重要参考人探偵」、「ドラマ25 セトウツミ」などTVドラマにも多数出演しており、今、最も勢いのある女優として注目を集めている若手女優の一人だ。
そんな彼女の透明感溢れる清純なイメージとは裏腹に、本作では心をえぐられるような熱演を披露しており誰もがギャップ萌え間違いなしだ。
主演・山田杏奈コメント
初めて映画の主演をさせていただくということで、不安はありましたが、野咲春花としてこの作品に携わることができて嬉しい気持ちでいっぱいです。原作は出演が決まる前に読んだことがあったのですが、バイオレンス要素だけではなく、人間の心の深いところまで描かれていて魅力的で私自身大好きな作品です。人の心が絡んでいる以上ここまでの復讐劇に発展してしまう可能性はゼロではないし、もしかしたらすぐそばにそんな世界はあるのかもしれないと思いました。学生ものではありますが、キラキラした青春とは別の切り口から誰かを思うあまりに誰かを傷つけてしまう苦しみや切なさを表現したいと思い、精一杯やらせていただきました。たくさんの方に届くことを願っています。
内藤瑛亮監督からみた、山田杏奈の魅力
本企画は紆余曲折あり、僕が監督を依頼されたのは、クランクイン1ヶ月前でした。悩みましたが、準備期間の短さへの不安よりも「彼女を撮りたい」という思いが勝り、引き受けることにしました。現場で吹雪のなか静かに佇む山田さんを見て、その直感は正しかったと感じました。彼女の佇まいから発せられる悲哀と透明感のある暴力性は比類ないものでした。とりわけ、一心不乱に殴り殺すアクションは最高でした。惚れ惚れとしました。
「卒業まであと2ヶ月―。私ね、人を殺したの。」ティザービジュアルが解禁

残酷で絶望的な物語が展開する一方で、どうしても先を読まずにはいられない中毒性を持つ本作。逃げ場のない小さな社会で起こりうる嫉妬、虐待、絶望など人間の負のエネルギーが溜め込まれるばかり。 『ミスミソウ』のタイトルの下には、鮮血の句点。真っ白なバックに薄っすらと浮き上がるように書かれた「卒業まであと2ヶ月-。私ね、人を殺したの。」という意味深なセリフ。激しいバイオレンス描写はもちろん、誰でも1度観たら『ミスミソウ』のトラウマに陥るはずだ。
(c)押切蓮介/双葉社 (c)2017「ミスミソウ」製作委員会
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