(番組MCのSHELLY)
人生でも一大事の出産。ネットではさまざまな情報があふれているが、一体どれが正しい情報なのか、一般人が判断することはとても難しい。
SHELLYが番組MCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース』では、「信じちゃいけない!妊娠・出産・子育ての都市伝説」をテーマに、出産にまつわる噂話・都市伝説の真相に迫った。
(コラムニストの河崎環さん)
妊娠にまつわる都市伝説として「子宮を温めると妊娠しやすくなる」というものが挙げられると、21歳と12歳の子どもをもつコラムニストの河崎環さんは「ものすごく信じていた」とコメント。河崎さんいわく「2人目がほしくてもなかなかできなくて、いろんなことを試すけど最たるがこの『子宮を温める』だった」とのこと。河崎さんは「自分がどれだけ汗をかいてもいいからとにかく暖かくしろ。今考えてみると異常なくらいの着こみ方をしていた」と当時を振り返った。
⇒過去の「Wの悲喜劇 ~日本一過激なオンナのニュース~」はAbemaビデオで無料視聴できます。
BuzzFeed Japan Medicalのエディターである岩永直子さんも「普通の生理用のナプキンだと子宮を冷やすって言われていて。布ナプキンを使いましょうって売られていることもある」と都市伝説を紹介した。
(「BuzzFeed Japan Medical」エディターの岩永直子さん)
産婦人科医で現在9カ月の子どもがいる丸田佳奈さんは「子宮は温めること自体ができない」と否定。丸田さんは「人間の体は深部体温(直腸や肺動脈内などの体の中心の温度)と表在体温(皮膚、脂肪組織などの体の表面の温度)がある。しかし、深部体温は一定」とコメントし、「身体の中の体温が冷えることがあれば、それは亡くなったとき。もしくは低体温で意識不明の状態のときだけ」だという。
続けて、丸田さんは「子宮が冷えるとか、子宮を温めろと言われること自体が医学界からすれば『何を言っているの?』という話」と指摘。しかし、手足などの末端が冷えることでホルモンバランスなどが崩れてしまった際は「免疫力が落ちたり、ホルモンバランスが崩れたりすることで、妊娠しにくくなることもある」と、1つの可能性として紹介した。
丸田さんによると「(身体を温めることは妊娠につながるほど)大きな影響はない」という。丸田さんの解説を聞いた河崎さんは「身体をあたためようってあれだけ汗をかいていた、私の汗ってなんだったんだろう」と苦笑した。
女性が逆立ちすると妊娠しやすくなる?
妊娠に関する都市伝説として「射精後、女性が逆立ちすると妊娠しやすくなる」が紹介されると、SHELLYは「逆立ちまではやらなくても、身体の下に枕を入れてちょっと重力の力を借りる人はいるのでは」と指摘。
産婦人科医の丸田さんによると「本などの情報では骨盤高位(膝の下に敷物をして立て膝の状態で仰向けに寝ること)がいいと書いてあることも多いが、根拠はない」とのこと。
妊娠に影響はないと聞いても、効果が期待できると勧められてしまうと、試してみたくなるのが人間の本能。SHELLYは「そういうことを言われるとそうなのかなって思って。試したくなっちゃうんですよね。夫婦で笑いながら(笑)」と話した。
丸田さんは「医学的に根拠があることだけしかやっちゃいけないのではなくて、夢を見たり神秘的に思ったりすることは、とてもいいこと」とコメント。しかし「信じることによって健康被害が出たり、悪用されてお金をかけすぎたりすることは問題」と指摘した。
また「現実を見ないでそれをすれば妊娠するって信仰していると、手遅れになることがある」と話し、本来であれば医学的な力を借りて状況を変えられたものを、間違った説を信じることによって、手遅れになってしまう場合もあると話した。
(AbemaTV/『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』より)
(C)AbemaTV
(ライター/小林リズム)