12月16日に全国公開を迎えた映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の初日舞台挨拶が都内で行われ、佐藤健土屋太鳳、薬師丸ひろ子、杉本哲太、浜野謙太、中村ゆり、瀬々敬久監督が登壇。舞台挨拶の最後には、サプライズで佐藤から土屋に向けて手紙が朗読され、土屋が涙ぐむ一幕があった。

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 YouTubeに投稿された動画がきっかけで話題を呼び、『8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら』のタイトルで書籍化された、岡山県に住むカップルの実話を映画化した同作。結婚式の直前に病に倒れ、意識不明になった花嫁・麻衣役を土屋が、回復を信じ8年間待ち続けた新郎・尚志役を佐藤が演じている。

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 舞台挨拶では理想のクリスマスデートをテーマにトークを展開。土屋は「イルミネーションがすごくすごく好きで」と目を輝かせたが、混雑することを理由に「家でイルミネーションもモリモリにして、手作りのケーキを飾ったりしたいなと思います」とホームパーティーに路線変更。続けて「2人だともったいないじゃないですか。ホームパーティーにしてお友達を呼びたいです」と話し、「でもこれだとデートじゃないですか?」と首を傾げた。

 土屋の口からイルミネーションという言葉が出た時点で、「被ってる」と苦笑いを浮かべていた佐藤は、自身が創作した壮大なラブストーリーを披露。海外勤務で離れ離れになった男女が、偶然ニューヨークのロックフェラーセンター前で再会するストーリーを語ると、会場は拍手に包まれた。

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 トーク後には、映画タイトルにちなんだ8段の特製クリスマスケーキが登場し、結婚披露宴の演出でおなじみの“ファーストバイト”を実施。土屋からケーキを口に運ばれた佐藤は「おいしいです」と感想を語り、初のファーストバイトだと明かしていた。

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 舞台挨拶も終了かと思われたその時、佐藤から手紙の朗読があると伝えられると、土屋は「ちょっとドキドキ」と驚きの表情。佐藤からの手紙には、「ヤバイ子が現れた」と感じたという初共演時の印象に始まり、難しい役柄を演じきったことへの労いや、自身を「健先輩」と慕う土屋への感謝の気持ちがしたためられていた。手紙の終盤には「命というものに、本当の意味で向き合うことのできる、唯一無二の女優さん。この作品を終えた今、僕があなたに抱く印象です」というメッセージも。

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 土屋は感想を求められると、時折言葉を詰まらせながら「去年は色々な作品をやっていて、気持ちが追い付かなくて辛いこともあったんですけど、『8年越しの花嫁』で健先輩と作品をつくることを励みに、踏ん張っていた部分もありました」と心境を吐露。

 さらに、「こんな素晴らしい役者さんと同じ時代に生きられて良かったです。この手紙を家宝にして、健先輩と取り組んだ時間を大切にしながら、生きていきたいと思います」と、目に涙を浮かべながら話していた。

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テキスト:写真:水野梨香

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