押切蓮介の同名漫画が原作の実写映画『ミスミソウ』(4月7日より東京・新宿バルト9ほか全国公開)の新キャストが発表となった。

主人公を支える唯一の味方・相場晄役に清水尋也が決定
東京から田舎に転校してきて、壮絶なイジメを受けている主人公・野咲春花役には、本作で初主演を射止めた山田杏奈であることがすでに発表されており、SNS上では「山田杏奈さんが主演でやる実写ってもう期待期待です!」「山田杏奈主演なんか!ピッタリやん!」など、期待の声があがっていた。そんな中、春花を密かに支えている唯一の味方・相場晄役を、映画『渇き。』、『ソロモンの偽証 前編/後編』、『ちはやふる 上の旬/下の旬』など、次々と話題作に立て続け出演している注目の若手俳優・清水尋也が演じることが解禁!その他、大塚れな、中田青渚、紺野彩夏、櫻愛里紗、遠藤健慎、大友一生、遠藤真人ら若き才能が集結することも発表された。
清水尋也コメント
相場晄役を演じました、清水尋也です。こうして皆さんにご報告出来る日を迎えられ幸せに思います。この作品には暴力的且つグロテスクな表現が多く含まれていますが、そこに垣間見える切なさや儚さが、1番の魅力だと僕は思っています。全ての根底にあるモノは「愛情」です。それぞれの抱く愛情が次第に歪んでいってしまう様を、繊細に表現していきたいと思いながら臨みました。内藤さんをはじめ、スタッフキャスト全員と精一杯作り上げた作品です。是非劇場でご覧下さい。

山田杏奈コメント
清水くんはお芝居に対しての姿勢がいつも真剣で見習わせていただくことが沢山ありました。現場でも面白い話をしてくださってキャストみんなで盛り上がることがありながらも、視野を広く持っている方でした。そのおかげでやりやすい雰囲気になってる場面が多々あって相場役が清水くんでよかったと何度も思いました。特報映像を見ると撮影の時の雪の冷たさを思い出します。一面の雪の中に飛ぶ血は残酷だけどとても綺麗な画だなと思いました。スクリーンだとより一層伝わるものがあると思います。ぜひ劇場でご覧ください!

内藤瑛亮監督コメント
押切先生の原作を初めて読んだ時、僕は懐かしさを覚えました。スマホがない時代に娯楽なんて何もないクソ田舎へ産み落とされた少年少女の痛ましい青春は、自分自身の10代とも通じるところがありました。映画化にあたり、凄惨な暴力の奥にある切実な感情を映し出そうとしました。そしてオーディションで選ばれた10代の俳優たちは、降り積もった雪のうえで血塗れになりながら、皆忘れがたい表情を見せてくれました。僕にとって代表作と呼べる作品に仕上がったと自負しています。

原作者・押切蓮介コメント
雪が残る山奥は凍えるような寒さで、撮影見学にその場へ到着した10分後に自分は体調を崩しました。そんな厳しい撮影現場の中でキャストさんやスタッフさん達が撮影に挑んでいるのです。ろくに撮影現場に立ちあわず、ほとんどノータッチだった自分がここでコメントをする事におこがましさすら感じます。零号試写を見てそれだけ鬼気迫るものをこの映画に感じたからです。この映画に携わった方々に敬意を表します。

トラウマシーンが散りばめられた特報映像が解禁
雪が降っている田舎の風景に癒しのピアノ曲が流れるオープニングから一転、次から次へと登場人物が登場し「あっ」とされるほどのトラウマシーンが細々と散りばめられている特報映像が解禁!主題歌には、あらゆる場所を自分の足で歩きまわり、年間100本以上のライブを行い、人と、街と、そこにある歴史や文化と出会いながら独自のスタイルでその表現を鍛錬してきたタテタカコの「道程」(バップ) 。
逃げ場のない小さな社会で起こりうる嫉妬、虐待、絶望など人間の負のエネルギーが溜め込まれるばかり。残酷で絶望的な物語が展開する一方で、どうしても先を読まずにはいられない中毒性を持つ本作と、切なくも優しく包み込むタテタカコの歌声が見事に融合している。
ストーリー

東京から田舎に転校してきた主人公・野咲春花(のざき・はるか)は“部外者”として扱われ、壮絶なイジメを受けていた。春花の唯一の味方は、同じように転校してきたクラスメイトの相場晄(あいば・みつる)。彼を心の支えに必死に耐えてきた春花だがイジメは日に日にエスカレートしていった。そして、ある日、激しく燃え上がる炎が春花の家を覆い尽く。思いもよらない悲劇に遭遇した春花の心は、崩壊する── 。厳しい冬を耐え抜いた後に雪を割るようにして咲く花、三角草(ミスミソウ)。春花はミスミソウのように厳しい冬を耐えて、きれいな花を咲かせることができるのか…。春花が選んだ道とは。

(c)押切蓮介/双葉社 (c)2017「ミスミソウ」製作委員会
この記事の画像一覧
