12月25日、東京・新宿ピカデリーにて『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の大ヒット舞台挨拶が行われた。登壇したのはW主演を務める佐藤健土屋太鳳

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 YouTubeに投稿された動画がきっかけで話題を呼び、『8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら』のタイトルで書籍化された、岡山県に住むカップルの実話を映画化した同作。結婚式の直前に病に倒れ、意識不明になった花嫁・麻衣役を土屋が、回復を信じ8年間待ち続けた新郎・尚志役を佐藤が演じている。

 イベントのラストには、土屋から佐藤へサプライズで手紙のプレゼントが。以前、同映画の舞台挨拶で佐藤から「命というものに、本当の意味で向き合うことのできる、唯一無二の女優さん。この作品を終えた今、僕があなたに抱く印象です」などと熱い手紙をもらっていた土屋だが、今回はそのお返しということで、佐藤への本音をしたためた手紙を朗読した。

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 土屋は手紙の中で、2012年、たまたま見ていたドキュメンタリー番組で佐藤が「変わらない愛はない」と言っていたことにショックを受けたと告白。テレビに向かって「変わらない愛はある!」「そんなことはないですよ!」と話しかけたといい、同作での共演を経て改めて伝えたい思いを語った。土屋は「変わらない愛」は佐藤の心の中にあると語り、「変わらない愛はあります。しかも、それは健先輩の心の中に。どんな時もファンの方々と向きあい感謝し、エキストラさん方には現場の仲間として尊敬を持って接し、スタッフさんをねぎらう健先輩の姿は熱く暖かく柔らかく優しい、本当に豊かな変わらない愛を宿しています。そして私はその姿や言葉、舞台挨拶で元気に出て行く楽しそうな背中、客席の方々を嬉しそうに見つめる目に役者として大切なたくさんのことを教えてもらいました」と熱弁。

 さらに、佐藤自身がコンプレックスだと語る「笑顔」も素敵だと絶賛。「健先輩の笑顔は素敵です。この作品の撮影中もどんなに支えられたことか。年上の男性に失礼かもしれませんが、とてもチャーミングで、猫が笑った時みたいです。私自身も自分の笑顔が好きではないので分かりますが、でも、健先輩の笑顔はたくさんの人を幸せにするんです。どうかいつか、健先輩の笑顔が健先輩自身を温める時がくることを願っているし、その時がくるまで、私は健先輩の笑顔が素敵だってって伝え続けます!」と宣言した。

 土屋のまっすぐな思いを受け、佐藤は「恥ずかしいの十乗ですね」と口にしながらも、感じ入った表情を浮かべ「変わらない愛はないとか思っちゃう僕ですが、変わらない愛はあるんだよ!とまっすぐに口にすることができる土屋さんに憧れがあります。これからもよろしくお願いいたします」と語っていた。

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以下、土屋から佐藤への手紙 全文

「健先輩へ

健先輩にお返事を書こうと決めたものの、伝えたいことがありすぎて、何から書けばいいか3日間考え続けました。健先輩はまっすぐな方なので、こういう場所用に選ぶ言葉なんていらないと思うだろうなと思いました。なので、思っていることをそのまままっすぐにしたためたいと思います。

健先輩と出会うことができたのは8年前のことでした。だからある意味本当に8年越しに妻役を演じさせていただいたわけなのですが、個人的にとても心に刺さっている健先輩の言葉がありました。それは2012年に放送されたあるドキュメンタリー番組での健先輩の言葉です。

その時、今の私と同じくらいの年齢の健先輩は『変わらない愛はない』とおっしゃいました。私はその時、なぜだかすごく強くこの方に『変わらない愛はある』と伝えたいと思ってしまって、テレビに向かって『そんなことはないですよ!』と話しかけてしまいました。一緒に見ていた家族は笑っていたけど、私は理由はないのに本当に本気でした。でもその時すでに健先輩はドキュメンタリーに密着されるほどスターでして、伝えると思っていても、それをいつ伝えるんだろうと自分で不思議に思っていたりもしたのですが、もしかしたらあの時から、この作品でご一緒する未来があったのかもしれないと思っています。

変わらない愛はあります。しかも、それは健先輩の心の中に。どんな時もファンの方々と向きあい感謝し、エキストラさん方には現場の仲間として尊敬を持って接し、スタッフさんをねぎらう健先輩の姿は熱く暖かく柔らかく優しい、本当に豊かな変わらない愛を宿しています。そして私はその姿や言葉、舞台挨拶で元気に出て行く楽しそうな背中、客席の方々を嬉しそうに見つめる目に役者として大切なたくさんのことを教えてもらいました。心から心から感謝しています。

そしてもう一つ!健先輩の笑顔は最高に素敵です!

健先輩はなんでもできてなんでも知っていてなんでも分かるのに、なぜか仕事以外の自分のことだけ分かっていると思います。だから、悪ガキから妻役までご一緒させていただいた私がこの場で全力で伝えさせていただきます。

健先輩の笑顔は素敵です。この作品の撮影中もどんなに支えられたことか。年上の男性に失礼かもしれませんが、とてもチャーミングで、猫が笑った時みたいです。

多分ご自分がご自分の笑顔を愛していないのかもしれなくて、私自身も自分の笑顔が好きではないので分かりますが、でも、健先輩の笑顔はたくさんの人を幸せにするんです。どうかいつか、健先輩の笑顔が健先輩自身を温める時がくることを願っているし、その時がくるまで、私は健先輩の笑顔が素敵だってって伝え続けます!

お誕生ブレゼントをいただいた時、私が『おばあちゃんになるまで使います!』と言ったら、『おばあちゃんになるまで同じもの使わないでしょ!』とおっしゃいましたが、土屋太鳳は使いますよ!そして、おばあちゃんになるまで、ずーっと健先輩の孫でいます。ですので、今までありがとうございましたとは書きません!性別が違うだけで、コミュニケーションを取りにくくなる世界ではありますが、これからも同業の後輩の一人として、変わらぬ孫愛とともによろしくお願いいたします。そしてまたその背中にたどり着けるよう全力で追いかけていきます。

2017年12月24日 土屋太鳳」

テキスト:堤茜子

写真:オカダマコト

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