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 「わたくし、宮崎謙介は2016年、育児休業宣言をした初の男性国会議員として世の中に大きく期待をしていただいたにもかかわらず、それを大きく裏切ってしまいました。深く反省いたしております。今年も1年間一生懸命頑張ってきましたけれども、なかなかこの代償は大きく、妻にまでそれが飛び火してしまったと反省をさらにしているところでございます。2018年はこういった反省を活かしながら、明るく楽しく元気よく頑張っていきたいと思います。以上です!」

 大晦日に放送されたAbemaTVの年越し番組に出演した、元衆議院議員で実業家の宮崎謙介氏。

 男性議員として初となる育児休暇取得の意向を示し、"イクメン議員"として注目を集めていた矢先の2016年2月、『週刊文春』に不倫疑惑を報じられ、妻である金子恵美・前衆議院議員の出産前だったことから大きな騒動になった。報道を受けて開いた釈明会見では「深く反省しております」と述べ、議員辞職を表明した。

■宮崎氏「子どもが生まれたその日の夜に言わざるを得ない状況だった」

 "ゲス不倫"で文春砲を受けた際、宮崎氏はどのようにして妻恵美さんに謝ったのだろうか。「実はけっこうパニック状態だったので、あまり覚えていないというのが実際のところ。色々大変なことになるよと病室で話をしたのは覚えている。子どもが生まれたその日の夜に言わざるを得ない状況だったので。有事の時には説明をいち早くするのが大事だから。(具体的に何を言ったかについて)けっこうよく聞かれるが、妻も覚えていない。一言で、というよりはストーリーで話をした。とりあえず"ごめん"と謝った。申し訳ない、大変なことになると。文春さんがアタックしてきたので、これは来るなと。証拠は見せられていないし、ゲラも見ていないが、証拠をつかまれていたという風に思った」。

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 宮崎氏と揃って出演した恵美さんは「正直、産んだ日の夜だったので、何だかもうやりきった後だった。もう何が来ても大丈夫という感じで、すごく冷静だった。この人(宮崎氏)の方がパニック状態で、まわりくどくて。"あ、そっか。なんて脇の甘いことをしたんだ"と言った。"もっとうまくやればいいのに"、って。(妊娠中に怪しいと思わなかったかについては)鈍感なのかな、あまりなかった。そういう意味では、うまくやった方が妻への配慮。本人は出産に立ち会っていて、その時には記事が出ることも知っていたので、すごく変な感覚で、複雑な思いで子どもを迎えたと思う」と当時の状況を詳細に語った。

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 番組に出演していたテレビ朝日コメンテーター室長の名村晃一氏が「ああいう状況になって、なぜ離婚しなかったのか」と質問すると、「私は離婚した方がいいのではないか、と何度か言っている」と明かした宮崎氏。しかし恵美さんは「離婚は一回も考えなかった。子どもがいたので。やはり子どもの親はこの人しかいない訳だから、父親を私が奪う権利はない。子どもが大人になった時に、このことを何かしらで知った時に"このお父さん嫌だ"と言ったらその時考えようと」と説明した。

■恵美さん「夫婦で許されればいいと思った」

 あの騒動から1年半以上が経った昨年10月の衆院選では、子育てと国会議員の両立に奮闘してきた妻・恵美さんが落選してしまう。選挙のために離婚を踏みとどまったのではないかという舛添要一・前東京都知事の指摘に対しては「それは逆で、離婚した方が選挙に有利だと言う人が多くかったが、私は理解できなかった。地元では別れないと応援しないし、別れた方がいいと言った人もいた。でも、夫婦で許されればいいと思った」と答えた。

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 元衆議院議員の上西小百合氏が「なぜ現地に応援に行ったのか」「はっきり言って、地元をウロウロしているだけでも悪影響しかない」と厳しく追及すると、宮崎氏は「本人からの要請もあって、陰で人目につかないように表に出ずにやっていた。選挙のことは上西さんより詳しいから。逆に僕の目をかいくぐってくるマスコミの力がすごい」などと反論。恵美さんも「選挙はやっぱり候補者本人の責任。(宮崎氏が衆院選に応援に来たことについて)それは、家族として。私も父親の選挙の応援に行っていたので。夫婦なので、選挙に来るのはむしろ当たり前で、手伝えと思っていた」と話した。

■「恩返しをしたい」寺社仏閣の経営支援も

 宮崎氏は議員辞職から間もなく2年、クリスマスには仕事の合間に水入らずでフレンチを楽しむ夫妻。宮崎氏は、息子の保育園の送迎や家族への食事作りなどを完璧にこなし、イクメンぶりを見せる。この日のメニューは、恵美さんの母・玲子さんから習った「玲子ハンバーグ」だ。「隠し味に味噌が入っているところ。味噌が入っているところがミソ」。

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 宮崎氏は「寺子屋LABO」を運営する実業家としての顔も持っており、「寺社仏閣の経営支援、お手伝いをするというのが会社の事業。子どもたちがお寺に集まってこないというので、現代版寺子屋。子どもたちに集まってもらいたい。僕自身が大変な時にメンタル的に参っていた時に力をくださったのが仏教だったり神職の方々だったので、恩返しをしたいなと」と話す。

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 「つらい時に、お坊さんが厳しくも温かい言葉をかけてくれたり、いい話があった。救われたので、なんとか恩返しをしたいと思い業界を調べた。そしたら、2040年に35%のお寺がなくなってしまうと。それを何とか助けたいと思ったが、政教分離で政治が入れない。なので、民間で何とか助けたいと会社を立ち上げた」。

■スクープした文春記者「今度二人で一杯お酒でも飲みに行けたら」

 上西氏が元東京都知事の舛添要一氏に「ここに男性3人が揃っているので質問したい。浮気する人の癖って治らないものなのか」と尋ねると、自身も3度の結婚を経験している舛添氏は「上西さんね、男っていうのは浮気する生き物。動物行動学的に浮気をしないような男は男じゃないんだよ。それをどう抑えるか、というところ。私は東大の先生だったので、学問的に言っている。"オシドリ"なんて言っているが、あれは嘘。色んなメスに種付けてまわっているよ」とコメントした。

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 宮崎氏が不倫を「うまくやる」方法についてアドバイスを求めると、舛添氏は「いやいや、それは無理だよ。あなたと話していてね、あなたと私のように正直者は絶対うまくやれない。必ずじっと見ているとボロが出る。だから、やらないに越したことはないんだよ」と助言していた。

 「僕が地元で女子大生とかが有権者だと思って声をかけると、その瞬間"あいつチャラい、ナンパしている"と言われがち。それはけっこう悩んだ。今は"あ、これちょっと危ないな"と、女性が近寄ってこなくなったので」と明かした宮崎氏は、上西氏に「すごく寂しいでしょ、それは」と問われると、思わず「うん」と本音が漏れてしまったようだった。

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 街の人からは「ほとぼりが冷めたらまた同じようなことをされるのではないかと思う」「やったこと自体は許せないというか、よくないと思う。でも、それでやっぱり『離婚しておしまい』というよりは一緒にやっている感じはいいと思う」「やはり奥さんが許しているのであれば(いい)。そこはまあ、家庭の話なので応援してもいいのではないか」などの声があがる。

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 そんな宮崎氏の元に、マスコットキャラクター・文春(フミハル)くんのマスクを被った文春記者からビデオメッセージが届いた。宮崎氏のゲス不倫をスクープしたこの記者は「宮崎さんこんばんは。この声、覚えていらっしゃいますか?週刊文春記者、文春(フミハル)でございます。謙介さんが育休、育休と言われている時に、"女性がいるよ"という話はあるところから聞いていて、張り込み2日目か3日目でハマッちゃった。言い方悪いかもしれないけど、脇が甘い。宮崎さんも警戒していたと思うけど、僕らはわかった。宮崎さん、ぜひとも今度二人で一杯お酒でも飲みに行けたらと思っています。場所は、(とにかく明るい)安村さんが不倫現場に使った東京駅のそばの九州料理屋の飲み屋さんとかどうでしょう。または、藤吉(久美子)さんがこの間行ってたところ……。いや、山尾(志桜里)さんが倉持さんと行ってたいい感じのイタリアンのお店もあるので」と皮肉たっぷりに訴えていた。(AbemaTV/『新春LIVE Abemaが総括!2017年越しカウントダウンスペシャル』より)

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新春LIVE Abemaが総括!2017年越しカウントダウンスペシャル | AbemaTV(アベマTV)
新春LIVE Abemaが総括!2017年越しカウントダウンスペシャル | AbemaTV(アベマTV)
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AbemaNewsチャンネル | AbemaTV(アベマTV)
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