恋愛感情は誰にでもある、いつか運命の人に出会うはず。そんな思い込みを他人に押し付けていないだろうか。実は、恋愛感情を持つことができない、性的興味を持たない“アセクシャル”という生き方がある。
SHELLYが番組MCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』(AbemaTV/アベマTV)では、「セックスにタブーはない!禁断の4時間スペシャル」を放送。「恋をしないアセクシャルって何?」をテーマに、ゲストらと赤裸々なトークを交わした。
性的な魅力で誰かに惹きつけられることがない“アセクシャル”。現在の日本ではあまり広くは知られていない。2000年代始め、日本では公にセクシャリティを語る環境はなかった。ネットなどで情報を得ることはできるものの、メディアで取り上げられる機会もなく、アセクシャルの認知が遅れた。さらに、アセクシャルにはまだはっきりとした定義がない。さまざまな人が含まれるため、一言でくくることができず、説明することが難しい。
(にじいろ学校代表・今徳はる香さん)
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セクシャルマイノリティ―のコミュニティー、にじいろ学校代表の今徳はる香さんは、自身もアセクシャルではないかと疑問をもちはじめている。今徳さんは、「私は添い寝で終わってほしいと思っているけど、そこまでいくともう最後(性行為)までいくよねっていう雰囲気がある。それで(性行為に)付き合うことは苦じゃないけど、そこで終わってくれればいいなって」と話し、性行為自体をあまり深くは考えていないという。
(東京大学大学院教授・清水晶子さん)
これを受け、ジェンダーやセクシャリティ―について研究している東京大学大学院教授の清水晶子さんは「米国のアセクシャルについて紹介するサイトでは『食欲みたいなもの』という比喩で例えている」とコメント。清水さんは「特に食欲がなくても、どうぞと出されたら少しだけ食べることはできる。性行為はできるけど、別に食べたいと思っているわけじゃない。食べたから『食べたかった』というわけではない」とアセクシャルについて説明した。
また、アセクシャルの人たちが家族を持ちたい、パートナーと生きたいと感じたときにどういう人を選ぶのかを聞かれると、清水さんはアセクシャルの調査がほとんどされていない現状を紹介した上で「自分は恋愛感情があると思っている人の中でも、同じパワーで性的な関係を持ち続ける人もいれば、持ち続けない人もいる。パートナーとの間も変わっていくので、基本的にはお互いに話していくしかない」とコメント。「身体的な問題や精神的な問題と関係なく(時間とともに)性的な興味がなくなる人もいる。セックスレスだから直さないといけないということが今までの発想だったけど、どちらもそれで幸せにやっているなら直す必要はどこにもないのでは?」と話し、常に性的な関係でなければパートナーシップを結べないという状況に疑問を述べた。
(AbemaTV/『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』より)
(C)AbemaTV
(ライター/小林リズム)
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