映画「パンとバスと2度目のハツコイ」の完成披露舞台挨拶が、本日1月22日に東京・シアタス調布にて開催され、主演の深川麻衣、共演の山下健二郎(三代目 J Soul Brothers)、監督の今泉力哉が登壇した。
この日、首都圏が大雪に見舞われ会場の外は積雪約30センチに達したにも関わらず、場内にはたくさんの観客が詰めかけ、熱気あふれるイベントとなった。市井ふみ役で初主演を務めた深川は「今日は雪が降ってホワイト上映会になってしまって、来られなかった方もいると思うんですけど、足元が悪い中無事皆さんが会場にたどり着いてくださって安心しました。今日はよろしくお願いします」と挨拶した。
本作は公開までに1ヶ月を切っているが、これについて深川は「自分にとって大切な作品がたくさんの人に届けばうれしいですし、みなさんの感想も早く聞きたいです」と語る。さらに本作の撮影現場が初対面だった山下の印象について聞かれた彼女は「グループでキレキレのダンスを踊られているので最初はあんまり喋らない方なのかな、少し怖い方なのかなと思っていたんですけど、撮影が始まると場の空気を和ませてくださって、ムードメーカーで雰囲気を明るくしてくださいました。助けていただいた部分が大きかったです」と語ると、これに山下は「ありがとうございます。全然クールでもないですし、よく喋るし、人見知りも一切しないので、そのイメージは変えていただきたい」と笑顔で訴えていた。山下は深川について「役にすごく合ってたので、撮影じゃない時も役とリンクしていた感じがありましたね」と語った。
映画のタイトルにちなみ、ここで初恋をテーマにトークが展開された。「初恋はいつですか?」と聞かれた深川は「小学校1年生の時でした。6年生まで同じ男の子を好きで、小学校2~3年くらいの時に、ウサギの消しゴムが3つ入ったセットを急にもらって、それがすごいうれしくて。勉強机の鍵がかかる引き出しに仕舞ってたまに出して眺めてました」と笑顔で振り返る。すると今泉から「両思いだったってこと?」と追求が入ると、「じゃなかったと思います。その後、特に告白とかもせず終わりましたね」と返した。山下は「小学校2年生の時です。実家が京都なんですけど、親の都合で奈良にいた時があってその時に初恋しまして。また京都に引っ越しするんですけど、その時、その子と一緒に四つ葉のクローバーを探した思い出があります」と甘酸っぱい思い出を吐露すると、客席からはどよめきが起こっていた。
またこの日の舞台には劇中に登場するクマの形をした特大サイズのパンを用意。イラストの得意な深川がチョコレートでデコレーションを施し「くまさんパン」を完成させると、客席からはそのキュートな出来栄えに「かわいい」という声が上がっていた。なお、このくまさんパンが京王食品株式会社が展開する「ベーカリー&カフェ『ルパ』」にて2月10日から期間限定で販売される。
イベントの終盤には本作の主題歌を担当したLeolaが舞台に登場。自身の5thシングルの表題曲でもある「Puzzle」を生披露した。伸びやかで力強い歌声を客席近くで聞いていた山下が「上手すぎるね。CDちょうだいな。同じ事務所やからな」とコメントすると、続いて深川も「歌声も歌詞も素敵過ぎて…。私は事務所違うんですけど、ぜひCDを」と被せ、イベントMCから「買ってください(笑)」と突っ込まれていた。
最後に山下が「この作品は僕の違う一面を見せられた作品になったので、役者としても勉強させていただきました。恋愛映画なんですけど、終わった後はそれぞれの意見があると思います。みなさんが思った意見が答えだと思うのでいろいろ想像しながら観ていただきたいなと思います」と客席に語りかける。それから深川が「なによりも観る方の価値観によって物語の結末だったりとかどういう言葉が心に残るっていうのが変わってくると思うので、ぜひ自由に想像していただいて楽しんでいただけたら」とアピールした後で、「雪がたくさん降っているので帰りも気をつけてください。本日は本当にありがとうございました」と集まったオーディエンスに言葉をかけ、この日の舞台挨拶を締めくくった。
映画「パンとバスと2度目のハツコイ」は2月17日より全国のイオンシネマにて公開される。