(C)Project Revue Starlight
2017年9月に初演が上演され、大好評のうちに幕を閉じた「少女☆歌劇 レヴュースタァライト ―The LIVE―」#1。その再演となる「少女☆歌劇 レヴュースタァライト ―The LIVE―」#1 revivalが、先月1月に東京・渋谷のAiiA Theater Tokyoで行われた。昼・夜5公演のチケットは即完売。公演千秋楽は、全国20カ所の映画館でライブ・ビューイングが行われたが、会場によっては売り切れになるほどの盛況ぶりだった。
■ミュージカルが原点のメディアミックス作品「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」
「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」は、「ミュージカル」と「アニメーション」が相互にリンクし展開していく新感覚エンターテインメントと銘打たれている。実のところ、アニメや漫画、ゲーム、ライトノベルのミュージカル化は珍しくない。
「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」の独自性は、ミュージカルが作品の原点であるということ。2.5次元ミュージカルとは、2次元の漫画・アニメ・ゲームを原作とする3次元の舞台コンテンツの総称である。しかし「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」はミュージカルが先にあるので、今までの“2.5次元”ミュージカルの舞台とは一味違う。ミュージカルを見たアニメファンの反応も気になるところだ。
ミュージカルに出演したメインキャスト9人は、今夏放送予定のTVアニメでも、舞台と同じ役を演じることが発表されている。キャストの中で目を引くのは、主人公・愛城華恋のライバル・神楽ひかりを演じる声優の三森すずこさんだ。
三森さんは『探偵オペラ ミルキィホームズ』(シャーロック・シェリンフォード役)、『ラブライブ!』(園田海未役)など、数多くのアニメで重要な役どころを担当。ポニーキャニオンで歌手デビューをしているほか、声優デビュー以前、ミュージカルや舞台で活動していた。そうした意味で、三森さんは「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」にもっとも適した存在といえるだろう。
そのほかでは花柳香子役の伊藤彩沙さんは『BanG Dream!』や『スロウスタート』などのアニメに出演。西條クロディーヌ役の相羽あいなさんも『けものフレンズ』や『BanG Dream!』に出演しており、アニメファンにとってなじみのある名前だ。逆にいえば、主人公・愛城華恋を演じる小山百代さんらは、アニメ化の際に声優としてどう演じるのか、期待が高まる。
■1部は息もつかせぬ展開で観客を魅了、2部はユニットでも歌唱披露
1月に再演された「少女☆歌劇 レヴュースタァライト ―The LIVE―」#1 revivalは、1部が約75分間のミュージカル、2部がカーテンコールを含め、約30分間のライブ(歌唱)の2部構成となっている。
「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」は、舞台女優を目指す少女たちを描く学園モノ。登場する個性的な少女たちは可憐さ、あるいはその裏にある葛藤などを表現していく。そして途中からは、華やかな衣裳をまとい、剣や弓などの武器を手に殺陣を見せるなど、激しいアクションを披露。1部は息もつかせぬ展開で観客を魅了していく。
休憩をはさんで行われる2部は、メインキャスト9人やユニットで、歌唱を披露する。1部では“舞台創造科”として裏方に徹していた観客も、曲調に合わせてペンライトを振ったり、キャラクター名で声援を送ったりと、ライブに参加することが可能になる。終演後も、キャストによるアフタートークやお見送りが行われるなど、サービス満載だ。
公演が終了した現在は、アキバCOギャラリーにて行われている「バンドリ!」&「レヴュースタァライト」STOREにて実際に舞台で使用していた衣装や武器、小道具の展示を行っている。こちらは3月11日までの期間限定なので、迫力のある展示を楽しみたい方は早めに足を運んでみよう。
「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」は、2018年夏のTVアニメ放送以外にも、CDの発売やライブ、秋の新作ミュージカル公演などを予定。また、6月には、リバイバル公演千秋楽の模様を収録したブルーレイの発売も決定している。2018年は「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」がアニメ界でも話題をさらうことになるかもしれない。
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