1月27日(土)夜11時より、AbemaTVのAbemaSPECIALチャンネルにて、オリジナル連続ドラマ第二弾『やれたかも委員会』が放送された。

吉田貴司による同名漫画をもとにしたこの作品は、「あのとき、もしかしたら、あの子とやれたかも…」という甘く切ない想い出を抱えた男性が毎回登場する物語。 “やれた”のかどうかの判定を、犠星塾塾長・能島明(ロバート・秋山)を中心とする3人の「やれたかも委員会」がジャッジしていく。
高校時代のマドンナと再会 鍋パの後、手をつなぐも…

初回の放送は、建築資材の営業に就く照澤武文(入江甚儀)の「やれたかもエピソード」がテーマ。ある日、参加した高校の同窓会でのこと。そこで再会したのは、高校二年生時のクラスメートで憧れのマドンナ的存在だった唯川泉(逢沢りな)だった。当時と変わらない笑顔で気さくに話しかけてくる泉に内心ドキドキした照澤は、その一か月後に友人宅の鍋パーティーで泉と再び遭遇。そこで二人は急接近する。

照澤の隣に座ってきた泉は、「お鍋取ろっか?」「(口をつけた缶チューハイを差し出し)飲んでみ?」など、明らかに気があるかのような素振り。誤って照澤の手が泉に触れても、「いいじゃん、手ぐらい」と握り返してくる始末。そんな泉の態度に、照澤自身も次第と「もしかしたら俺のことを…」という思いが確信へと変わっていく。

その後、外へ酒を買いに行くことになった二人。ほどよく酔いが回っていた泉は、道中でも手を握ったり、腕を組んできたりと、まるで恋人のように接してくるため、照澤も「このまま抜け出して…」と、欲望が抑えきれないでいた。だが、家の前に一人の男の影が。待っていたのは泉の彼氏、キジマなる人物だった。

うつむく泉を見た照澤は、ただならぬ空気を察知し、「彼氏ならちゃんと二人で話した方がいいと思うよ」と言い、一人で友人宅へ。これまでの泉の振る舞いから、彼氏と話をつけ部屋に戻ってくると予想していた照澤だったが、しばらくすると泉が玄関から顔を出し「ごめん、私帰る」とだけ言い、それ以来音信不通となってしまう。
彼氏登場も「照澤=当て馬」とは言い切れない やれたかも委員会の鋭い考察

このエピソードに対し、やれたかも委員会のメンバーは能島、パラディソ(本多力)が「やれた」、そして月満子(朝比奈彩)が「やれたとは言えない」の判定を下す。月満子は、泉が浮気グセのある彼氏に、改心と反省を促す意味で他の男性とのイチャつく姿を見せようと、照澤を「当て馬」にしたという考察を述べる。
だが「やれた」と判定するパラディソは、「当て馬」ならば、そもそも泉が鍋パーティーを主催し、彼氏も呼んで目の前でイチャつく姿を見せるはずだと反論。しかし、実際には彼氏は呼ばれていなく、「当て馬」とのイチャつきを彼氏に見せつけたければ、参加メンバーを自分で決められるよう「友達主催」ではなく「自分主催」の飲み会を開いたはずだと主張する。
さらに照澤には、泉と彼氏を置いて引き下がった行動に対し「試合放棄したも同然。試合放棄に勝利なし!」とぶった切る。
立て続けに能島も「その場にとどまり見届けることは痛みを伴うもの」と前置きした上で、心が傾きかけていた泉に、自分の存在を意識させたまま彼氏と話をさせていれば相応の答えを出していたはずだと述べる。それを聞いていた照澤は「ぼくはやれたんだ」とつぶやき涙を流すのだった…。
「やれた・やれない」という話はゲスな印象を持ってしまうが、人の自然な行動心理を分析した上で、最後の判定を下すのがこの作品の特筆すべきところ。あまりにも鋭い考察に視聴者からは「委員会完全論破」「やれただろうね、ただ選択ミスをしたのは間違いない」「空気読んだのが間違いだったのか」「なるほど勉強になった」「確かに止まるのが正解かもな…」などのコメントが寄せられていた。今後も視聴者とやれなかった男たちを納得させる「やれたかも委員会」の考察を楽しみにしたい。
(c)AbemaTV
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