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 昨今、「BLが好きな女性のメッカ」として取り上げられる機会の多い池袋。東京の繁華街だが、飾らない庶民的な街にも感じられ、そんなところがオタクにも支持される所以なのではないだろうか。ちなみに池袋の西と東では全くの別世界であり、AbemaTV(アベマTV)にて放送中の連続ドラマ「#声だけ天使」は、池袋の東側がストーリースポットとなっている。

 冒頭に「BLが好きな女性のメッカ」と記したが、「夢女子(少女漫画や乙女ゲームなどのヒロインになりたい、憧れを抱く女性)」や「BLが好きな男性」の存在も忘れてはならない。彼女、彼らの存在があって、池袋(東側)という街が活性化されているのである。彼女、彼らは同じ女性向けコンテンツを様々な視点で楽しみ愛しているのだ。一方のアキバこと秋葉原は、言わずと知れた男性中心のオタクコンテンツシティである。最近では『ポプテピピック』が幅を利かせているのが記憶に新しい。勿論、秋葉原にも女性向け商材は売っており女性も訪れるが、池袋の「乙女」や「BL」を目的としたユーザー層とはやや異なり、男性の中に混ざり『ラブライブ!』を応援している女性など、純粋にオタク文化を満喫している印象がある。

 そんな池袋を舞台にしたドラマと言えば、2000年に放送された宮藤官九郎脚本で長瀬智也が主演した「池袋ウエストゲートパーク」だが、昨今の池袋文化事情を反映したドラマが、声優を目指す5人の専門学生が夢と恋に奔走する青春群像劇の「#声だけ天使」だ。ここでは、ドラマにも登場した池袋のスポットを紹介しよう。

池袋自由学園明日館

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 ケンゾウたちが通っている声優学校が、この池袋自由学園明日館だ。1921年(大正10)、羽仁吉一、もと子夫妻が創立した自由学園の校舎として建設された建物で、歴史的、芸術的価値が評価され、1997年に国の重要文化財指定を受けた。池袋の喧騒を忘れさせてくれる、穏やかで静かな洋館である。

池袋アニメイト付近

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 ケンゾウと信二が学校帰りによく歩いているところ。池袋で忘れてならないのが「メイト」こと「アニメイト池袋本店」だ。「渋谷の109、池袋のアニメイト」と言っても過言ではないほど、女性が多く出入りするお店である。女性向けコンテンツ以外も販売していることから、池袋に来たアニメやコミックが好きな男性も買い物が楽しめるものとなっている。また、この付近にある「中池袋公園」は、そんな女性たちの交流場にもなっている。アニメイトで買い物を楽しみ、中池袋公園で交流をする。これが一つのお作法であり、楽しみ方になりつつある。また、アニメイトと同じく「乙女ロード」の存在も忘れてはならない。乙女ロードは、サンシャイン60沿いの道であり、そこには多くの女性向けアニメグッズショップが軒を連ねている。アニメイト池袋本店も元々ここにあったのだが、利用者の数が増加しすぎた為、現在の場所に移転した。移転前の店舗は、アニメイトカフェなどとして現在も健在である。

サンシャインシティ 壁画前

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 池袋のサイシャインシティの西街区1階の表正面にある片岡球子画伯の壁画。フォークデュオ「さくらしめじ」が路上ライブを行っていたところで、ここでケンゾウと出会う。サイシャインシティの新たな名所となっている。

コーヒーサロン「TAKASE」池袋本店

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 「さくらしめじ」とケンゾウが入った池袋住民にはお馴染みの喫茶店。主人公のケンゾウが、二人と食事をするシーンが1話に収録されているが、このお店はJR池袋駅東口からすぐのところにある「TAKASE」というお店である(1階にパンやケーキが売っており、こちらのイメージの方が強いかもしれない)。ケンゾウが注文していた「ハンバーグ&エビフライ」もちゃんと実在する。

北海から来た男 池袋本店

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 ケンゾウとめぐみがバイトするお店。昭和レトロな空間の隠れ家的居酒屋。炉端焼が楽しめる。

 どことなく古き良き匂いを感じさせる池袋だが、東池袋側では常にオタクコンテンツが目まぐるしく進化し続けており、アウトプットされ続けているのである。女性向けアニメコンテンツを賑やかす最先端のこの街を、ドラマの軌跡を辿りながら様々な視点で見て欲しいと共に、肌で感じてみてはいかがだろうか。

(C)AbemaTV

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