2月7日、東京・有楽町マリオンにて『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の大ヒット記念舞台挨拶が行われ、主演を務める佐藤健が登壇した。
岡山県に住む実在のカップルに起きた奇跡の実話を原作とした同作。2人の物語は、YouTubeに投稿された動画をきっかけに「奇跡の結婚式」「感動の実話」として一気に話題が広がり、TVや新聞、ネットなど数々のメディアで取り上げられ、海外にも拡散、2015年7月に『8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら』として書籍化もされている。結婚式の直前に病に倒れ意識不明となった花嫁を土屋太鳳が、8年間待ち続けた新郎を佐藤が演じた。
映画は大ヒットとなり、興行収入は25億円を突破。観客層動員数は200万人を突破し、「第41回日本アカデミー賞」でも土屋と佐藤は揃って優秀主演男優賞と優秀主演女優賞に、女優の薬師丸ひろ子が優秀助演女優賞、作曲家でピアニストの村松崇継氏が優秀音楽賞に輝いた。
観客席の間を通って登場した佐藤は、「感謝の気持ちを伝えたい」とのことで「さっきもいつもよりゆっくり歩きました」とコメント。観客からは「おめでとう」という声がかかったといい「(『おめでとう』と言われるのは)新しい。嬉しかったです」と笑顔だった。
MCを務める笹川友里アナウンサーから「ここまで大ヒットすると思っていましたか?」と聞かれると、「思ってました。やっぱり(モデルとなった)ドキュメンタリーを初めて見たときに、なんて素敵な話なんだと思った。なので、そのまま伝えたらヒットすると思っていた。(ここまでのヒットは想定内だが)これ以上ヒットしたら僕の想像を超えてきますね(笑)」と語り、笑いを誘った。
日本アカデミー賞優秀主演男優賞獲得の感想を聞かれると、「役者の力っていうのはものすごくちっぽけなものだと思っていて、どんな作品にあたり、どんなクリエイターの方に当たるか(が大きいと思っています)。今回の受賞は瀬々敬久監督のおかげだなと思っています」とコメント。また、優秀主演女優賞を獲得した土屋についても、「(土屋が)賞を取っても何も驚かないような力を持っている女優さんだと思っていたので、いい(作品やクリエイターとの)出会いさえあれば賞を狙える女優だと思っていた」と語り、土屋の才能を絶賛した。
テキスト:堤茜子
写真:オカダマコト