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 デビューから240本以上のCMに出演し、“酸素のような女性”というニックネームでお茶の間から親しまれてきた韓国を代表する女優、イ・ヨンエ。1971年1月生まれの47歳で、2009年に38歳で在米韓国人と結婚、40歳で二卵性の双子の赤ちゃんを授かり、しばらく女優業から退いていたが、2016年頃からドラマで女優活動を再開させた。

 久しぶりに女優として復帰したドラマが、ソン・スンホンとの豪華共演で贈る時代劇ドラマ「師任堂(サイムダン)、色の日記」だ。2003年の「チャングムの誓い」から実に13年振りとなるドラマ出演で、朝鮮時代を生きる女性と、現代を生きる母との一人二役という難しい役どころに挑戦した。その後は日本統治時代の上海臨時政府のスパイを演じるドラマ「異夢」への出演が決まっている。

 イ・ヨンエは小学校3年生でモデルとしてデビューし、中学校2年生で雑誌の表紙を飾るなど主にモデル活動を中心に活躍してきた。化粧品のCMのイメージから、“酸素のような女性”とニックネームを付けられ、その美しさで一躍人気者に。その後女優業に転身するも、1997年に公開された映画初出演の『インシャラ』の興行があまり振るわず、しばらく映画出演を自制していた。しかし、巨匠パク・チャヌク監督の『JSA』(2000年)で、スイス軍法務科将校の韓国系スイス人のソフィー・チャン少佐を演じ、その美しさも話題となり一躍有名に。その後映画『春の日は過ぎゆく』で釜山映画評論家協会賞主演女優賞を受賞、映画『ラスト・プレゼント』では黄金撮影賞の最優秀人気女優賞を受賞、そして2005年のパク・チャヌク監督『親切なクムジャさん』では青龍映画賞の主演女優賞他数々の賞を受賞するなど、名実共にトップ女優へと踊り出た。

韓国歴史ドラマブームの火付け役となった「宮廷女官 チャングムの誓い」

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 だが、イ・ヨンエという女優を一躍有名にし、世界的知名度を上げたのは、ドラマ「宮廷女官 チャングムの誓い」だろう。韓国での最高瞬間視聴率は55%超えを記録し国民的ドラマとなった。

 物語は、チャングムが生まれる前から始まる。チャングムのお父さんが、元妃を命令で殺した後に出逢った老師に告げられた運命の3人の女。その3人目の女がチャングムだった。母の熱望していたスラッカンのチェゴサングン(最高尚宮)になる為に努力を重ね、様々な横槍が入るが、努力と人徳で周囲を味方にしていく。そして運命の男性ミン・ジョンホと出逢ったチャングム…。果たしてチャングムはチェゴサングンになれるのか。そしてミン・ジョンホとの愛の行方は―。

 2004年に日本で放送されたドラマ「冬のソナタ」は、女性層を中心にブレイクした作品だが、翌2005年の同じ時間帯に放送された「チャングムの誓い」は、女性だけでなく、男性層までも取り込み、そこが大ヒットの原因になったといわれている。また、ドラマをきっかけに韓国の時代劇や宮廷料理にハマった人も多く、関連書籍も多数出版された。

 「チャングムの誓い」は、中国、香港、台湾、米国、ロシア、カナダ、イラン、トルコ、そしてプエルトリコまで放送され、世界中で大ヒット。チャングムをきっかけにイ・ヨンエは、一気に国民的女優となった。ちなみに、あまりの人気から、撮影終了後に通常は壊す時代劇のセットを「チャングム」は残し、2004年12月にチャングムテーマパークがオープン、2012年1月1日までに約129万人を動員した。韓国人はもちろん、日本人、中国人、インドネシア人も訪れており、有料の衣装体験コーナーでは、女性はチャングムや王妃の服とカツラを被り、男性は王様の格好をして写真撮影をしていたようだ。

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 このように大ブームを牽引し、女優イ・ヨンエが一躍トップスターになったドラマ「宮廷女官 チャングムの誓い」。AbemaTVで放送中の本ドラマ、これを機会に今と変わらぬイ・ヨンエの美しさを堪能してみてはいかがだろうか。

宮廷女官チャングムの誓い - Abemaビデオ | AbemaTV(アベマTV)
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『宮廷女官 チャングムの誓い』AbemaTVで2018年元日より初放送! 母との約束を守るため…チャングムが立ち上がる
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