平昌オリンピックを舞台に北朝鮮が繰り広げた「微笑み外交」によって、日米韓が築いた包囲網に亀裂が生じてしまうのか。 17日放送のAbemaTV『みのもんたのよるバズ!』に出演したコリア・レポート編集長の辺真一氏は、今後予定されている米韓合同軍事演習について「やらないはずはないのでは」と述べるとともに、「文大統領は一応、平壌に乗り込もうと、南北首脳会談を考えている」と推測した。

 文政権の狙いについて辺氏は「当面は朝鮮半島で事を起こしたくない。そして平昌オリンピックを成功させたい。そのためには北朝鮮の参加が不可欠だった。その上で、トランプ政権の軍事アクションを阻止したい。これが北朝鮮とタッグを組む狙いだと思う。私は一連の流れは完全に南北の出来レース、最初からこのシナリオは出来上がっているのではないかと見ていた」と明かした。

 南北首脳会談を実現させるためには前提条件が3つあると指摘する辺氏。「1つ目は、平昌オリンピックで高まった南北の対話ムードをそのまま米朝対話につなげていきたい。そうすれば、もちろん文大統領は平壌を訪問する前にアメリカのお墨付きを得られることになる。2つ目は米韓合同軍事演習について北朝鮮を説得できるか。おそらく、北朝鮮は『延期ではダメ、中止してもらわないと困る』と主張しているはず。しかし現実問題として中止は非常に難しいと思う。そこでトランプ政権に対して期間の短縮、そして演習の規模、例えば北が嫌がるような戦略爆撃機や原子力空母の参加を控えてもらうよう、表向き申し入れる。その上で北朝鮮には『一生懸命説得したけど今回、アメリカが首を縦に振らなかった。ここはひとつ抑えてくれ』という要求をすると思う。3つ目は、平壌訪問前に核実験やミサイル発射実験を北朝鮮が自制すること」。

 その上で、南北首脳会談の時期については「早ければ6月、あるいは遅くとも8月、どんなに遅くとも10月まで。根拠は、史上初めて南北首脳会談が実現したのは6月ということと、日本の植民地統治から解放された、南北にとっておめでたい8月、さらには、2度目の南北首脳会談、それも文大統領が秘書室長として仕えた盧武鉉大統領が訪朝した2007年10月を踏まえた日程になる」と予測した。(AbemaTV/『みのもんたのよるバズ!』より)


▶次回『みのもんたのよるバズ!』は24日(土)夜8時から生放送!

みのもんたのよるバズ!米国先制攻撃!?「鼻血作戦」の恐怖とは? | AbemaTV(アベマTV)
みのもんたのよるバズ!米国先制攻撃!?「鼻血作戦」の恐怖とは? | AbemaTV(アベマTV)
報道番組キャスターのみのもんたが論客たちと〝本音トーク〟でニュースを独自斬り!世の中をバズらせます!今週のよるバズは…【南北首脳会談で米韓亀裂?「微笑み外交」その先は】歴史的訪韓を果たした金与正氏。…
みのもんたのよるバズ! | AbemaTV(アベマTV)
みのもんたのよるバズ! | AbemaTV(アベマTV)
朝と昼の顔を務めたみのもんたが初めて夜の報道番組でキャスターに復帰!スマホで見るテレビを舞台に、日本の未来を担う若い世代、まさにスマホを使いこなす世代を本気で応援する生放送の報道番組です。土曜夜の放…