英BBCラジオで放送されている人気番組『The Documentary(ドキュメンタリー)』。世界の様々な社会問題に切り込む同番組がいま注目しているテーマが、少子高齢化の問題だ。先進国でも特に少子高齢化が進む日本にこの問題解決のヒントがあるのではないかということで、BBCラジオは日本での取材を敢行した。

専門家やイベントなど様々な場所で取材を行う中、取材先のひとつとして選ばれたのが、AbemaTVで放送中のバラエティ番組『DTテレビ』だ。性経験のない“童貞”が主役のこの番組なら、今回扱うテーマにピッタリだということのよう。番組収録の現場にBBCのクルーが訪れ、収録後の出演者、スタッフにインタビューを行った。

まず取材を受けたのが番組MCのチュートリアル徳井義実さんとアシスタントMCの朝日奈央さん。番組制作の意図や、出演者であるDTブラザースたちへの印象などについて質問を受けた。印象的だったのが「番組としてのゴールはDTボーイズたちの卒業なのか?」との問いに対しての徳井さんの答えだ。「もちろんゴールは童貞を卒業すること。現状に満足してしまうのではなく、殻に閉じこもらずにそこを目指してほしい」と、番組出演者のDTブラザーズに熱いエールを送っていた。

続いて取材を受けたのが番組に出演しているDTブラザーズたち。質問は番組に出演しようとしたきっかけや、彼女・家族はほしいかというような個人に関するものから、少子化についてどう思っているのか、日本の将来はどうなると思うのかなどの社会問題にまで多岐にわたった。なかには答えるのが難しいような質問もあったが、童貞という立場から真摯な態度で質問に答えていたのが印象的だった。

最後にインタビューを受けたのが、テレビ朝日からAbemaTVに出向し、同番組の制作を担当している濱崎賢一プロデューサー。日本で童貞が増えているという問題を認識していたのかという質問や、番組開始の経緯、DTたちをバラエティ番組で扱う際のバランスなど、実際の番組制作に関わる質問を受けた。
DTブラザーズの情けなくも愛すべき行動に、童貞の視聴者の方からは共感や「こうしないようにしよう」という学びを、すでに童貞を卒業している視聴者の方からは“青春感”や懐かしさを感じている、という声が届いているそう。
実際に番組を“卒業”した出演者もおり、『DTテレビ』は、すでに世の童貞たちが童貞を卒業するための手助けとなりつつあるようだ。
今回収録したインタビューの模様はBBCラジオ『The Documentary(ドキュメンタリー)』で6月以降に放送予定となっている。
写真:厚地健太郎
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