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 1日放送のAbemaTV『橋下徹の即リプ!』に、女流棋士の竹俣紅が出演。橋下氏が早大政治経済学部経済学科の先輩ということもあり、時事問題について熱く語り合った。

 視聴者からの国会議員には法案提出のノルマを義務付けるべきではないかという問題提起を受け取った二人。小学校低学年から国会中継を見るのが好きだったという竹俣は「学校で寝ていたら先生に怒られるけど、国会では大丈夫なんだな、授業中に"何だオラ!"とか言ったら怒られるけど、国会ではヤジも良いんだなという素朴な疑問を持っていた。ただいるだけの議員を排除して、半分くらいにした方が良いんじゃないかと考えていた」とバッサリ。

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 橋下氏は「僕も義務化は大賛成。何もやらない議員はあぶり出さないと。それで出てきたどうしようもない適当な案もどんどん晒したらいい。ただ質問回数や提案は政治家の能力の要素としては2~3割。あとは多数派を作って、最後に多数決で勝てるだけの力を持つことが重要。質問しない、勉強もしない、どうしようもない議員かもしれないけど、その人が"俺の方針に従ってくれ"といったらすぐに20人くらいの仲間が集められる人たちが政治を動かしている。これは世間には見えない。例えば安倍さんが"こうしたい"と思っても、一人の力で過半数を取るのは無理だ。そこで仲間を作るのに長けているボスたちに話をし、ボスたちは"これでいくぞ"とまとめていく。そういう派閥のトップの力は質問回数や提案というよりも、いかに人間関係を築いていくかという人間力。今の自民党にはそういう人が何人もいる。だから色々あっても、最後は一つにまとまって進むことができる」と力説。

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 そして「僕はそれができなかった。質問力や提案力には自信があったけど、"30人集めて"って言われてもできない。それをやってくれていたのが松井知事。だから、法案提出の義務化も重要だけど、それだけで議員を選ぶようになってしまうと、仲間を作れない政治家ばかりになって、昔の民主党のようにバラバラになる。最近の若い政治家は小難しいことばかり言う、"学級代表"みたいなのが多い。それだけでなく、いやらしい人間関係の中で最後はみんな抱え込んでいく古狸みたいな政治家も重要だなということが、8年間の政治家生活でわかった」と振り返った。

 竹俣は橋下氏の説明に感心しながらも、「政治家は"なりたくない職業"のナンバーワン(笑)。一挙手一投足を叩かれるだろうし、本当に自分が国を良くしたいと思っているいい人材だったとしても、いろんな事で足の引っ張り合いになってしまう気がする」と諦め気味。橋下氏は「でも、それがあるから権力の暴走が止まることもある。それがない国は、権力を持った人がどんどん突っ走れる」と諭していた。(AbemaTV/『橋下徹の即リプ!』より)


▶次回『橋下徹の即リプ!』はニューヨーク州弁護士の山口真由をゲストに迎え、8日(木) 夜10時から放送!

橋下徹の即リプ!#16今夜はニューヨーク州弁護士の山口真由をゲストに迎えて即リプ | AbemaTV(アベマTV)
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出演者は、橋下徹、高橋茂雄(サバンナ)、山口真由…です。
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