東京・六本木で開催された「NIPPON女性からだ会議2018」の大賞授賞式にてAbemaTV(アベマTV)で毎週土曜23時から放送中の「Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~」が優秀賞を受賞した。
(▲ 女性からだ会議大賞授賞式会場入り口)
同会議は、女性の健康と子宮頸がんの検診啓発を呼びかけ、女性の活躍推進と次世代支援を行う一般社団法人シンクパールが主催。今年は「女性の健康週間」に合わせ、ひな祭りの日でもある3月3日の開催となった。
毎年3月8日は「国際女性デー」。また、厚生労働省では、毎年3月1日から3月8日までを「女性の健康週間」と定め、女性の健康づくりを促している。
(▲シンクパール代表理事:難波美智代さん)
今回、女性からだ会議大賞では「Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~(AbemaTV)」の他にも、「まるのうち保健室(ラブテリ代表 細川モモ氏監修)」「I LADY.(国際協力NGOジョイセフ)」「Ladies be open(ハフポスト)」「3年B組金八先生第1シリーズ」の4つが優秀賞を受賞。授賞式には「NIPPON女性からだ会議」にプレゼンターである、J1湘南ベルマーレの岡本拓也選手も参加した。
優秀賞の中から大賞と特別賞が1つずつ選ばれ、大賞は「まるのうち保健室」を監修する細川モモさんが、特別賞は「3年B組金八先生第1シリーズ」が受賞し、代表としてドラマの出演者で現在は腸トレマイスターとしても活動するつちやかおりさんが授賞式に出席した。
女性からだ会議大賞授与式
▼優秀賞+大賞:まるのうち保健室(ラブテリ代表 細川モモ氏監修)
見事大賞を受賞したのは「まるのうち保健室」。“女性ならではの身体の悩み”についてアドバイスが受けられる期間限定の大人の保健室だ。予防医療コンサルタントである細川モモさんによるオリジナルメソッドで、各種測定やカウンセリングを行い、身体の状態を知る機会を提供している。
細川モモさんは「まるのうち保健室」について「まるのうち保健室は今年で5年目を迎えるプロジェクトになっています。今までに約3000人の女性にご参加いただき、働く女性の健康状態や食事、運動、睡眠、ストレス、生理不順などの相談に乗っています」と紹介。毎年秋にイベントを開催しており、今年は関西でも開催も予定しているという。
▼優秀賞+特別賞:「3年B組金八先生第1シリーズ」
腸トレマイスター・つちやかおりさん
特別賞を受賞した武田鉄矢さん主演の「3年B組金八先生」第1シリーズ(1979年制作)は、世田谷の中学から桜中学に転勤になった国語教師・坂本金八(武田鉄矢)が主人公。非行、不登校、いじめ、親子の絶縁など、学校が抱えるさまざまな問題を扱い、当時注目を集めた。特に浅井雪乃(杉田かおる)、鶴見辰吾(宮沢保)の「十五歳の母」では生徒の妊娠や出産を描き、話題になった。
(▲つちやかおりさん)
つちやかおりさんは1979年、「3年B組金八先生」でドラマデビューし、女優や歌手だけでなく司会・レポーターとしても活躍。近年は「腸トレマイスター」として講演活動も行い、2016年には「つちやかおりの元気な毎日腸美人!」を出版した。
今回「女性からだ会議大賞」にて「3年B組金八先生」第一シーズンが優秀賞と特別賞を受賞し、授賞式では代表してつちやかおりさんが「1979年というとまだ生まれてなかった方もたくさんいると思うのですが、あの時代に『十五歳の母』を取り上げるのは本当にチャレンジだったんじゃないかと思います。あの頃、あのクラスの中で性について理解している人は本当に少なかったんじゃないかなと思っていて、ドラマと一緒に自分も学んでいったような感じです。ドラマの内容は今の子どもたちにもぜひ観てもらいたいです」とコメント。
腸トレマイスターとしての活動については「私が50歳を迎える前に、体調がものすごく悪くなったんです。何をやっても太る、肌もガサガサになる……何が原因なんだろうって考えたとき、たまたま腸トレの会長さんに出会いまして。その方に学び、まずは腸を整えたんです。そうするとみるみる身体の悩みが改善したんです。何かみなさんに学んだことをお伝えできれば」と語った。
▼優秀賞:I LADY.(国際協力NGOジョイセフ)
2016年3月に国際女性デーのタイミングに合わせスタートした国際協力NGOジョイセフの「I LADY.」プロジェクトも優秀賞を受賞。「I LADY.」プロジェクトは、日本の10代~20代の女性に向けて、SRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ=性と生殖に関する健康と権利)の重要性に気づくきっかけを提供している。主にWebサイトやアクティビスト(学生たちのピア・アクティビスト含む)の普及活動、メディア媒体とのコラボレーション企画を通じて情報発信を行っている。
授賞式に出席した国際協力NGOジョイセフ広報マネージャーの小野美智代さんは「『I LADY.』は国内でやっているプロジェクトで、まずは日本の女性たちにSRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)を知ってもらい、向き合うきっかけになったら」と語った。
▼優秀賞:Ladies be open プロジェクト(ハフポスト)
ハフポストの「Ladies be open」はハフポスト日本版ブログエディターの井土亜梨沙さんの経験から始まったプロジェクト。授賞式に出席した井土さんは「実は私3年前にこの六本木で働いていて。不動産業で働いていたんです。宅建の資格を持っている編集者ってなかなかいないと思うのですが……(笑)。業界的に男社会で、なかなか生理痛について言えなかったんです」と告白。転職してからも「どうやったら働きやすい環境にできるのか」と考え、まずは「上司に話してみよう」と思ったという。「相談したり、話したりしてみるということが人生を大きく変えるんだなって。自分の身体についてもっとオープンに話していこうって。さまざまな方に声を出していただいて、社会全体を変えていければ」とコメントした。
ニュースエディターの関根和弘さんは「この『Ladies be open』は女性の体についてもっとオープンに話せる社会になればいいなと思って始めています。私はもともとこの企画に携わってなかったのですが、ひょんなことから企画に入ることになり(笑)。よく分かってなくて、井土との間に『全然分かってないです!』みたいなやり取りもありました。この企画をやってよく分かったのが、女性の身体の問題って裏返すと男性の身体の問題でもあるんですよ。例えば、摂食障害の女性がなぜそうなるんだろうって考えたときに、男中心の社会だったり、男性からの目線を気にしたり。イベントを開催すると毎回女性ばかりなのですが、今後は男性側にも訴えかけるような仕掛けを考えていければと思います」と語った。
▼優秀賞:「Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~」(AbemaTV)
優秀賞入りを果たしたAbemaTV「Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~」からは、テレビ朝日番組プロデューサー・鎮目博道さん、テレビマンユニオン所属プロデューサー・津田環さんが授賞式に出演。
テレビ朝日番組プロデューサー・鎮目博道さんは「AbemaTVで放送している『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』のキャッチフレーズは『男子は見なくて結構!』なんです。出演者も全員女性で、過去には性教育についての問題や『乳がん・子宮頸がん・卵巣腫瘍 オンナの病気と闘う!』『働くオンナの生理最前線!これさえ知れば楽になる!』など、女性の身体の問題をテーマに放送しました。PCからも観られますが、スマートフォンのアプリで観ていただける若い人が比較的多く、今後も番組を通していろいろな知識を共有できればうれしいです」とコメント。
テレビマンユニオン所属プロデューサー・津田環さんは「番組として放送される中で『みなさんどれくらい話してくれるのかな』と最初は不安でした。でも、どんなテーマでも女性のみなさんは話したいことがあって。『本当にこんなに話していいんですか?』『ぶっちゃけて話してもいいんですか?』と皆さんおっしゃってくれています。女性が思っていることを話せるような場がなかったのだなと、気づくきっかけになりました」とコメント。
続けて、津田さんは「過去にはハフポストさんの『Ladies be open』ともコラボさせていただき、生理痛をテーマに放送した回もありました。また、女性特有の病気である乳がん・子宮頸がん・卵巣腫瘍を扱った回では、実際に闘病されている方に出演いただいて、検診の重要性など当時者の目線で紹介いただきました。闘病経験のある女性は、自分が経験したことをこれから経験する人や、経験するかもしれない人に知って欲しいという思いがあるので、放送を通じてこういう思いを今後もお届けできればと思っています」と過去の放送を紹介。「性教育をテーマにした放送も過去2回やったのですが、本当に何度やっても反響が大きく、回を追うごとにどんどん視聴数も増えていますね。分からない、聞きたいけど聞けないという状況があるんだなと実感しています。これからも番組を通して、女性の問題や、聞きたいけれど今まで聞く場所がなかった情報をお届けできれば」と語った。
大賞・特別賞の受賞にはならなかったが、優秀賞にノミネートされたAbemaTV「Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~」。ますますパワーアップしてお送りする今後の放送もお見逃しなく。
▼『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』#39「天才キッズ、育てちゃいました」は3月10日23時から放送!
10日のテーマは「天才キッズ、育てちゃいました」。我が子のためなら努力を惜しまない教育熱心なママたち! 英才教育とは果たして何か? 天才キッズをどうやって育てるのか?
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