フランス生まれの果汁入り炭酸飲料「オランジーナ」の新イメージキャラクターに、フランス人俳優のヴァンサン・カッセルとお笑いコンビ・バイきんぐの小峠英二が起用されたことが発表された。新TV-CM「セラヴィな男/恋人」篇は、3月12日(月)より全国でオンエアされる。

「オランジーナ」の生まれ故郷のフランス人が、日常生活でしばしば口にする慣用句に「C’est la vie(セラヴィ)」という言葉がある。今回は、日本語で「これも人生さ」と意訳され、人々の心を軽くするこの魔法の言葉「セラヴィ」をテーマに、爽やかなオレンジの味わいが楽しめる「オランジーナ」を飲んで、明るく前向きな気持ちになってほしいという思いを込めた新CMを制作した。
パリの美しい街並みを舞台に、「セラヴィ」を極めた、全身黒ずくめのクールな男性を演じるのは、フランス出身の世界的俳優ヴァンサン・カッセル。そんな“セラヴィな男”を憧れのアニキとして慕い、服装からしぐさまでそっくりモノマネする相棒役を、お笑いコンビ・バイきんぐの小峠英二が演じる。
「セラヴィな男/恋人」篇(30秒)ストーリー
パリの街を全身黒ずくめのオシャレないでたちで歩く小峠。ふと前方に、同じ格好をした憧れのアニキ、ヴァンサン・カッセルを見つける。女性と話している彼の姿を少し離れたところ から眺めていると、背中に隠した左手に小さな花束が。どうやらヴァンサン・カッセルが好意を抱いていた彼女に、目の前で好きな人を紹介されているようだ。

「好きな人に好きな人がいたら、あなたならどうする?」というナレーションをバックに、隠した花束をギュッと握りしめつつ、立ち去る彼女たちに向かって、笑顔で手を振るヴァンサン・カッセル。憧れのアニキが失恋する光景を目の当たりにして、言葉を失う小峠だが、当の本人はオランジーナ片手に「C’est la vie(セラヴィ=これも人生さ)」と、努めて明るく振る舞う。

さっそうと歩き出すヴァンサン・カッセルと小峠さんのツーショット。憧れのアニキの言動に感激した小峠は、目の前を歩くヴァンサン・カッセルさんの真似をしながら、「さすがフランス!」と叫んで、彼の後を追いかける。
撮影エピソード

ヴァンサン・カッセルのこだわりやしぐさを小峠がそっくりモノマネ
黒の帽子をかぶる際、シーンごとに印象が変わらないよう、事前に深さや見え方を何度も確認しながら、ベストな位置を追求していたヴァンサン・カッセル。身に着ける衣装ひとつ取っても、繊細かつ丁寧に演じるキャラクターを作っていくプロ意識の高さがとても印象的だった。一方、そんなヴァンサン・カッセルの相棒役を演じた小峠。こだわりの帽子のかぶり方はもちろん、ヴァンサン・カッセルの一挙手一投足をしっかりと目に焼き付けながら、憧れのアニキに少しでも近付こうと努力を重ねていた。
撮影中にヴァンサン・カッセルが覚えた日本語とは
撮影中も監督の指示に的確に応えつつ、時にはヴァンサン・カッセル自らアイデアを提案。さすがの表現力で、さまざまなバリエーションのお芝居を披露した。そんな彼のお芝居を見て、「カッコイイ」という言葉を連発していた日本のスタッフたち。すると、聞き慣れない日本語を何度も耳にしたヴァンサン・カッセルが、その意味を質問。それからしばらくの間、OKが出る度に「カッコイイ?」と日本語でスタッフに尋ねるという、ほほ笑ましい光景が見られた。
CM音楽の『オー・シャンゼリゼ』を見事な口笛で披露
CM音楽は日本でもおなじみの、パリ・シャンゼリゼをモチーフにしたフレンチポップス『オー・シャンゼリゼ』を採用。そのことを、撮影中のヴァンサン・カッセルに伝えたところ、「それはいいね!」と満面の笑み。ヴァンサン・カッセルはさっそく口笛で『オー・シャンゼリゼ』を披露していた。
憧れのアニキと息を合わせる相棒の小峠渾身のアクション
ラストカットでは先を歩くヴァンサン・カッセルさんを追いかけながら、彼とまったく同じアクションをすることを求められた小峠。軽やかなステップを刻みながら、その場でくるっと一回転するという2人の動きが見事にシンクロし、最後に小峠が「さすがフランス!」と決めぜりふを放つと、現場から大きな拍手が湧き起こった。
小峠英二 インタビュー

――撮影の感想をお聞かせください。
セリフがほとんどないのがいいですね(笑)。ヴァンサン・カッセルさんと動きを合わせるところがちょっと難しかったですけど、撮影自体はホントに撮ってんのかと思うぐらい、ポンポンポンポン進んだので、それはありがたかったですね。
――ヴァンサン・カッセルさんについて、どんなイメージをお持ちですか?
すごくクールというか、ダンディーでカッコイイ俳優さんというイメージですね。昔から彼の作品はけっこう見ていて、まさか共演させていただくことになるとは夢にも思わなかったので、一緒のCMに出ると聞いた時はうれしかったです。
――ヴァンサン・カッセルさんが好きな人に、目の前で恋人を紹介されるシーンで、小峠さんならどんな言葉をかけてあげますか?
ドンマイ的な言葉でしょうね。そういうこともあるよ、みたいな。
――では、CMのように好きな人に好きな人がいると分かった瞬間、小峠さんならどうしますか?
アタックはするでしょうね。すぐに諦めるという感じではなく、一回アクションを起こすというか。そこまで好きだったら、とりあえず自分の気持ちは伝えるような気がします。
――心を軽くする魔法の言葉「セラヴィ」を、どんなシチュエーションで使ってみたいですか?
テレビの収録中にむちゃぶりで、なんて日だ、を言わされる場面があるんですけど、もう誰も笑わなくなったので、なんて日だ、と言った直後に、セラヴィ、と言いたいですね。まぁ、周りは何言ってんだってなるでしょうけどね。
――新CMシリーズでは、今後どのようなストーリー展開を期待しますか?
フランスの車に乗って出掛けるシチュエーションがあったら面白そうですよね。あとは、憧れのアニキを見て、僕がどんどん洗練されていった結果、今度は逆にヴァンサン・カッセルさんが僕に憧れるみたいな。立場が逆転するような展開になったら、気持ちいいんじゃないかなと思います。
ヴァンサン・カッセル インタビュー

――撮影の感想をお聞かせください。
私にとって、常に喜んで訪れたいと願う日本は、あらゆる面において実に豊かな文化を持つ国です。今回、そんな日本のクルーと一緒の仕事で、とにかくすべての物事がうまく運び、まさに夢のような撮影でした。
――オランジーナにまつわる思い出をお聞かせください。
フランス南西部のアルカションでバカンスを過ごした幼少時代の頃を思い出させてくれますね。現地でよく飲みましたし、果肉が入っていて、ボトルを一回振ってから元に戻すとか、飲み方にも特定のスタイルがあることもよく覚えています。フランスでは私の世代や若者たちにとって、オランジーナはまさに人生の一部分というか、ずっと飲み続けてきた飲み物です。
――ヴァンサン・カッセルさんにとって「セラヴィな男」とは、どんな人でしょうか?
セラヴィは一種の哲学を表しています。つまり、どんなことがあっても、最終的には何とかなるという考え方です。あるいは、外国人の視点から見たフランス観と言えるのかもしれません。どういうことかというと、誰しも悩み事や仕事上の問題、またはいろいろな心配事にとらわれてしまいがちですが、どこかでこの「セラヴィ」というフレーズを口にすることで、人生そんなものさ、大したことない、仕方ない、と思うことができるわけです。頭を抱え過ぎず、物事や人生をありのまま受け止める男、という感じでしょうか。
――日常生活ではどんな時に「セラヴィ」という言葉を使いますか?
私の場合は、たとえば状況を変える方法が他に見つからない時、「セラヴィ」を使いますね。気に入らない出来事や人物に遭遇した時、そういうものなんだ、受け入れるしかないと自分に言い聞かせています。つまり、「セラヴィ」とは、共に生きるべき、という意味なのです。
――CMでは共演の小峠さんから真似されるシーンがありますが、ヴァンサン・カッセルさんのように、カッコよくなるためのアドバイスがあればお聞かせください。
彼はなかなかカッコイイと思います。でも、しいて言えば、帽子のかぶり方でしょうか。後ろではなく、もう少し前の方に傾けると、よりカッコよく見えますよ。
――日本で好きな食べ物は何ですか?
それはもうお寿司ですね。私の大好物です。
――CMをご覧になる視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
今回の作品に出演することができて、とてもうれしかったです。日本の皆さんがオランジーナのCMを気に入ってくれることを願っています。セラヴィ!
