高杉真宙が主演する短編恋愛映画『想影(おもかげ)』が、3月31日(土)よる9時よりAbemaTVにて独占配信される。本作は、女による女のためのR18文学賞にて最終選考にノミネートされた、野村実来原作のラブストーリーから着想を得て作成されたインディーズ・ムービーだ。
高杉が演じたのは、いつもアーミーナイフを持ち歩き、果物をむくのが得意な中学生・栄大輔。19歳の頃に撮影されたというが、高杉はどのように栄役・作品にのぞんだのか。話を聞いてきた。
ーーオファーが来た時の感想をお願いします。
いつも現場は20歳上とか、年上の方との仕事が多かったんですけど、こうやって近い年齢の方々と仕事をご一緒できるということが、単純に嬉しかったですね。実際の現場も、みんなで一つの作品を作っている、そんな感覚があって楽しかったです。
ーー役作りはどのようにされましたか?
栄という男の子が、ナチュラルな子だなって思ってたんですよね。周りに影響もされないですし、“自分を持っている”というのがすごいあって。そこが少し謎めいていて、気になる存在だなと。
自分がそういったところに惹かれた部分があったので、(ヒロインの由美も)そういうところに惹かれたりするのかなと思って演じさせていただきました。
ーー実年齢より若い中学生役を演じる上で気をつけたことはありますか?
自分が演じた時は19歳とかだったんですけど、その年齢で中学生の役をすることができるというのはなかなか想像がつかなかったです。ただ、「中学生を演じるからこう……」というよりは、栄という役のことを考えてることが多かったですね。”中学生だから”ということは特にしなかったです。
ーー印象に残っているシーンを教えてください。
調理実習のシーンですね。二人でリンゴを剥いているシーンがあるんですけど、自分にはなかった青春だな……と。あの空間に二人で、ぼそぼそしゃべりながら何かをしている感じというのが、高杉真宙としてちょっとドキドキしたといいますか、自分の人生にもあったらよかったなと思いました。
あと、ドロケイのシーンの撮影の時、みんなであんな風にわちゃわちゃして遊ぶということ自体とても久しぶりだったので、子供に戻ったような気分にもなりましたし、逆に新鮮でした。その時のドキドキ感は、演技というよりも自分自身から出るものだったなと思います。
ーー中学時代の高杉さんはどんな子供だったんですか?
割と暗めで……暗いっていうとあれですけど、そんなに明るい方ではなかったと思います(笑)。趣味にすごく没頭していて、その趣味を共有できる友達がいたので、その子たちとずっと遊んではいました。学校ではそんなに目立つタイプではなかったですね。
ーー本作の注目ポイントを教えてください。
この作品の1番の魅力は瑞々しさだと思います。ピュアなんですよね、キャラクターも映像も。うまく言えないんですけど、心がスっとなるといいますか、本当に素敵な綺麗な映画です。きっと観ていただければわかっていただけると思います。
ストーリー
いつもアーミーナイフを持ち歩き、果物をむくのが上手かった栄大輔(高杉真宙)。栄がどこかの農家のひとり娘と結婚するという知らせをきっかけに、幼なじみの中村由美(松原菜野花)の心には、中高生時代の思い出が次から次へとよみがえる。10年後、過去の想いと対峙する決心を固めた由美(三瓶美菜)は、栄(細田善彦)に対してある行動を取る。
『想影』はAbemaTV・ドラマチャンネルで3月31日(土) よる9時~放送される。撮影:小向英孝