
引越し業界の人手不足に伴う料金値上げ、それによって増加する"引っ越し難民"の問題。これを解決する手段の一つとして注目されているスマホアプリが「PickGo」だ。運べる量は軽ワゴン1台分までで、サービス展開しているのは東京・大阪近郊だが、なんと5000円で依頼することができるのだという。開発したCBcloud株式会社の松本隆一代表取締役CEOは「本当です。5000円でいけます」と断言する。

秘密は、引っ越しドライバーと価格交渉ができるシステムにある。アプリに現住所と引越し先の住所、荷物の詳細などを入力、申請すると登録されている個人事業主のドライバーから個別に連絡が来るので、5000円以上という原則の中で交渉し、条件が折り合えば成立となる。「個人事業主の方々にとっても、今まで稼働していなかった時間帯に稼働ができるということでメリットがある」(松本氏)。

4月から新社会人となり、初めてPickGoを利用する望月保宏さんは、自身の荷物量の多さに2往復必要ではないかと見積もっていたが、ドライバーの宇田川龍一さんと一緒に分解したり、詰め込んだりしながら積み込み作業を行うと、1回で運べることがわかった。引越し先の東京都世田谷区奥沢まで約40kmを輸送してもらい、引っ越しが完了。料金はなんと6500円だった。宇田川さんは「あまりこの値段でやる方はいらっしゃらないと思う」と話す。

芸人のたかくら引越センターは「これは"軽貨物運送"といって、軽トラックとかバンでしかできないサービスだ。一人暮らしの学生さんなどにはオススメできるが、ご家族になるとちょっと厳しいと思う。軽貨物運送は誰でもすぐに許可が降りるので、個人事業主の中には荷物破損等の保険に入っていない人もいるかもしれない」と注意喚起した。

デザイナー・実業家のハヤカワ五味は「不用品回収の業者さんと空いている時間をマッチングして、トラック1台あたり1万円くらいで回収してもらえる"くらしのマーケット"というサービスもある。そうした細かいマッチングサービスが増えている」とはなした。
今後、ネットを介した様々な引っ越しサービスが生まれてきそうだ。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)


