いまだ人気が衰えないYouTuber。チャンネル登録者数によって6つのランクがあるのをご存知だろうか。例えば、初心者は「グラファイト」（0～999人）、初級者は「オパール」（1000人～）で、ヒカキンやはじめしゃちょーなど日本のトップYouTuberは達人の「ゴールド」（100万人～）に入る。神級の「ダイヤモンド」（1000万人～）の日本人はまだいないが、アメリカには30人ほどいるという。
2017年のYouTuber世界ランキング1位は、スウェーデン出身のPewDiePie（ピューディパイ）で登録者数は約5800万人。主にホラー系やアクション系のゲーム実況を行っており、2013年以降世界一の登録者数を持つ。世界で1人、ダイヤより上の「ルビー」ランクを得ているYouTuberだ。2位はコメディ動画を撮っているチリ出身のHola soy German.（オラ・ソイ・ヘルマン）で、登録者数は約3200万人。3位はゲーム実況を行うスペイン出身のelrubius OMG（エル・ルビウス）で、登録者数は約2600万人となっている。
“好きなことで、生きていく”職業として、子どもから憧れを集めるようになったYouTuber。そんなYouTuberに向けたある企画が話題を呼んでいる。
焼肉チェーン店・七輪焼肉安安を訪れると、お客からは「YouTuberのキャンペーンで」「YouTuberです」との声があがる。現在、安安では全国の店舗でYouTuber限定の1000円焼肉食べ放題キャンペーンを実施中で、チャンネル登録者数100人以上の自身のチャンネル画面を提示すれば利用可能だ（平日限定、3月30日まで）。特に広告収入が少ない駆け出しのYouTuberに向けられたもので、お店での動画投稿者には抽選でGoProがプレゼントされる。
1日でYouTuberが最大61人来店したという池袋東口店店長の及川清さんは「店舗にもポスターは貼ったが、あまりにも反響が多いということでポスターだけは外させていただいた。お店的には痛い。この企画で（ネットの）露出が増えて来て認知度も上がってくると思うので、今後の集客にも期待できる企画」と話す。
取材時も、安安にはゲーム実況のぱせりまんさんやドラム叩いてみた動画のGenki Wadaさんなど4組のYouTuberが来店中。そんな中、店内で動画撮影をしていたのは一発ギャグ動画をアップしている鼻矢印永井さん。事務所に所属していない駆け出しのお笑い芸人で、チャンネル登録者数は約1600人だ。YouTuberとしての収入は月1000円ほどで「底辺です」と自虐的に話す。鼻矢印永井さんはどんな生活をおくっているのか、自宅を見せてもらった。
住んでいるのは家賃4万6000円の6畳の部屋で、撮影は基本的にここで行う。動画は全身鏡の上にスマホを置いて撮影。この日はちょうど動画の撮影日で、「スミス」という一発ギャグ動画を撮影した鼻矢印永井さん。動画を撮り終えると、急いで動画を編集しアップし始める。この日、夜11時から朝6時までカラオケボックスのアルバイトが入っていた。
収入にならないYouTuberをなぜ続けるのか。「鼻矢印永井っていうギャグをしてる芸人がいると知ってもらうきっかけになればいい。僕のことを知ってくれるなら続ける価値はある。お金がもらえなくても…もらえるのが一番いいんですけど」と語った鼻矢印永井さん。自分のギャグが広まるまで、深夜のアルバイトと両立しながらYouTuberを続けるという。
可能性は広がりを見せる一方で、これからYouTuberになりたいという人は注意が必要だ。2月20日から広告や視聴から収益を受け取ることができる条件が変更され、「登録者1000人以上」「1年間の再生時間4000時間（1日10.9時間再生）」という最低ラインが定められた。
これからYouTuberを始めるという人には少し厳しい数字になってくるかもしれない。
（AbemaTV／『けやき坂アベニュー』より）
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