TVアニメ『プリキュア』シリーズ15周年作品『HUGっと!プリキュア』が2月4日(日)より放送スタート。『映画プリキュアスーパースターズ!』も3月17日(土)より全国公開中だ。AbemaTIMESは本作で新プリキュアに抜擢された、キュアエール役・引坂理絵さん、キュアアンジュ役・本泉莉奈さん、キュアエトワール役・小倉唯さんにインタビュー。『プリキュア』出演が決まったときの思いや収録の様子について話を聞いた。

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小倉唯、プリキュア出演決定に「ドッキリかな?」


――プリキュアに出演が決まったときの率直な感想を聞かせてください。


引坂:マネージャーさんから連絡が来て受かったと聞いた時、ビックリしすぎて言葉にならないという経験を人生で初めてしました。プリキュアだってことをだんだん理解できるようになってくると、今度押し寄せてくるものがプレッシャー。それがなかなか収録が始まってもとれない日々が続いています(笑)。

本泉:実は私は今回のオーディションが2回目で。前作も受けさせていただいたんですが、前回はもう緊張しすぎて頭が真っ白になってしまって、正直何もやりたいことができなかった状態で後悔しかなかったんです。だから、『HUGっと!プリキュア』でも挑戦する機会を与えていただいて、前回より悪くなることはもうないな、ってある意味開き直るくらいの気持ちで挑めました。それで「受かったよ」って報告をいただいたときには、また現実じゃない夢のような、本当にふわふわしたまま実感も何もないまま過ごしていたんですが、みなさんとお会いしてキュアアンジュ(薬師寺さあや)としての声を録っていただいて初めて「本当に私でいいんだな」って少しほっとしました。

小倉:私は今回初めてプリキュアのオーディションに参加させていただいたのですが、スタジオオーディションに進んだ時に、初めてプリキュアの伝統あるオーディションのやり方を体験しました。他の作品とはまた一味違った、雰囲気がおごそかというか、伝統ある感じで。それで、いつもよりもすごく緊張してしまって、自分の力が出し切れたか不安ではありました。

なので、結果を聞いてしばらくは「え、本当にプリキュアなのかな?ドッキリとかじゃないよな?」みたいな感じでずっと確信が持てない日々が続いていました(笑)。でも収録がどんどん進んでいく中で、ようやく「あ、自分もプリキュアとして今はもう自信を持って演じないと逆に失礼だな」という思いに変わってきていています。

――伝統あるプリキュアになるというのは、声優としてどういう意味や重みがあると思いますか?


引坂:日曜の朝といえば、プリキュアを観ている子どもたちも多くいると思います。もしかしたらそれがその子の将来の何かに関わるかもしれない、と考えたときに、かなり責任重大なのかなと思います。それに関われるということは、私としては本当に幸せなことです。人生に一度あるかないかの奇跡というくらいの気持ちで、大切な宝物です。

本泉:今回15年目ということで、バトンが繋がっていることをとても感じていて。先日先輩方の背中を見ながら収録させていただいたときも、本当にカッコイイなと思いながら臨みました。その繋がりをすごく大事にしたいなと思っていて、責任やプレッシャーも大きいんですけど、選んでいただいた以上は自分なりに自信をもって頑張らないといけないな、と感じています。


小倉:やはりプリキュアというと、日本のカルチャーや時代を反映するような作品と言っても過言ではないくらい、世代を担っているなと思う時があって。特に私は『ふたりはプリキュア』をまさにリアルタイムで観ていた世代だったので、その時々の風潮や文化、言葉もそうですけど、流行っているものだったりが顕著に反映されていっているなと感じていました。そういう意味でも、『HUGっと!プリキュア』が今の小さい子たちが大きくなったときに少しでも心の中にいてくれているような作品だったりキャラクターになれるといいなと思います。

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引坂理絵、最初は緊張から「ごはんが食べられなかった」


――収録を重ねるごとに、チームワークは培われてきましたか?


本泉:徐々に……。最初の頃は、本当にバラバラで全然合わなくて。「せーのっ」て言っても合わなくて。

小倉:もう、どうしようってね(笑)。はなちゃん(引坂)も緊張してごはんが食べられなかったもんね。

引坂:……今ようやくちょこっとごはんを食べられるようになりました(笑)。

小倉:よかった~。スタッフさんもすごく場を和ませてくれようとして。「はな~?ちょっと力抜いていいよ~。はい、深呼吸」みたいな。

本泉:スタッフさんから、毎回温かい言葉でディレクションをいただくので、私達もそれに応えていこう!と思えて、本当にありがたい現場です(笑)。

引坂:ありがたい(笑)。本当にその現場で育てていただいているような。私達を見守る父と母のような温かい現場です。

引坂理絵は「まんまはなちゃん!」


――少しストーリーが進んで、お互いを見てそれぞれが演じているキャラクターと似ている部分があるなと思ったことはありますか?


小倉:私はすごくキャラクターと一致しているなと思って見ていました。

本泉:はなちゃん(引坂)は、そのまんまはなちゃん!


引坂:本当に!?


小倉:中の人とすごく性格もリンクしているし。真っ直ぐひたむきなところとか、前髪もだけど(笑)。アンジュ(本泉)も心優しい子。お姉さんというか落ち着いていて頼れる存在。


引坂:うん、見ているだけで安心するよね。


本泉:本当に?あら~、嬉しい(笑)。

引坂:天使感があるよね。エトワール(小倉)はギャップがあると思う!


本泉:めちゃくちゃ食べる(笑)。


引坂:そのギャップがあるところがほまれちゃんぽいというか。


本泉:クールだけど可愛いところもあって。

引坂:やっぱりみんなそれぞれ似ている要素があるのかなって思います。

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先輩プリキュアを見てヤル気UP「負けてられないな」


――映画の収録では先輩プリキュアのキャストも一緒で、息が合っていることに驚いたようですが、先輩たちを見ていかがでしたか?


本泉:とにかくかっこよかったです。

引坂:回数を重ねていくごとに息が合ってくるのかな?というのは、おぼろげに思うのですが、やっぱりまだ見えてこないところがあって(笑)。

小倉:逆に不安になったよね。だんだん私達もちょっとずつ合ってきたかな?みたいな希望が見えてきたところで、これが現実か……って。

本泉:でも逆に負けてられないな、とも思いました。


小倉:先輩の影響を受けて団結力がより上がった感じもしますね。私達も、もっともっとそれ以上のものを目指して頑張らなきゃと、士気が高まった気がします。


――でも毎年、新プリキュアのみなさんは「最初は合わない」って言うそうです。


小倉:やっぱりそうなんですか!?先輩からもそう言われて。「私達も20何話まで合わなかったから大丈夫だよ。いつか合うから!」って言われて、逆に「やっぱり私達は合ってないんだ(笑)」って。来年には立派な先輩プリキュアになりたいな。


引坂:本当に!


本泉:まだ全然実感が湧かない(笑)。


――他に何か感じたことはありますか?


本泉:アフレコされている様子を見ていて、みなさんキャラの特性が身にしみていらっしゃるのか、彼女だったらこうする、というのをどんどん提案されていました。「ここはこういう風にしていいですか?」などをおっしゃっていたので、見習ってどんどん自分のキャラも魅力的にしていかないとな、と感じました。

本泉莉奈、『映画プリキュアスーパースターズ!』は「世代を越えたキャラクター同士の絡みに注目」


――では、本編とは別の今回の映画版ならではの見どころを教えてください。


引坂:はなちゃんとしての見どころは、今回の話が約束を守れなかったところからスタートしていて、それに対してはなちゃんがどういったアプローチをしていくか、というのがキーになっていく印象があります。(映画オリジナルキャラの)クローバーの芯の部分にぶつかるところが、見どころなのかなと思います。

本泉:今回、テーマは約束なんですけど、3世代のプリキュアが集まるということで、本編のアニメでは見られない世代を越えたキャラクター同士の絡みなどを注目していただきたいです。「1人じゃダメでも2人なら、2人でダメでもみんななら!」というシーンがあって、みんなで悪に立ち向かう結束力というか、プリキュア同士の絆を強く感じられる作品だと思いますので、何度でも観ていただきたいなと思います。

小倉:作品自体も「約束」というテーマでわかりやすく、お子さんだけではなく、大人の方でも「普段当たり前に感じていることが実はこんなにも大切なことだったんだ」と思えたり、改めて大切な気持ちを取り戻せる、そんなキーワードだったり場面というのが盛り込まれている作品です。家族みんなで楽しんでいただきたいです!


――ありがとうございました!

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