国民的漫画『SLAM DUNK』(スラムダンク)が、「週刊少年ジャンプ」創刊50周年の記念にあたる今年に「新装再編版」を刊行することが決定した。
漫画『SLAM DUNK』は「週刊少年ジャンプ」で前人未到の最大発行部数653万部を達成。1995年新年3・4合併号では全ページフルカラーで巻頭も飾った同作品が、単行本の別バージョンとなる「新装再編版」を6月1日より4カ月連続で刊行する。
![新装再編版『SLAM DUNK』 全20巻カバーイラストは井上雄彦の新規描き下ろし](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/b/5/724w/img_b5a271f6977e8a0286bbb877e624985a441743.jpg)
(作者・井上雄彦氏より「新装再編版」刊行にあたっての直筆コメント)
全20巻の新装再編版『SLAM DUNK』では、20巻すべてのカバーイラストを作者・井上雄彦が新作で描き下ろし、既刊のジャンプコミックス全31巻を”試合の決着”など物語の節目ごとに再構成。各巻のタイトルも「湘北 vs. 翔陽」など、収録内容がひと目でわかる形になっている。さらに内容はこれまでとは違った視点で描出され、登場人物たちの知られざる姿や本編では描かれなかった情景など、既刊ジャンプコミックスとまた違った視点で楽しめる。
■『SLAM DUNK』作品概要
「週刊少年ジャンプ」1990年42号から1996年27号まで連載された、井上雄彦氏による少年漫画。国内におけるシリーズ累計発行部数は1億2000万部以上。湘北高校バスケットボール部に入部したバスケ初心者の主人公・桜木花道(さくらぎ・はなみち) が、チームメイトの流川楓(るかわ・かえで)との衝突や強豪校との試合の中で才能を急速に開花させていく姿が描かれた。手に汗握る試合の描写やバスケットボールに青春を懸ける登場人物たちが、読者の共感を呼び圧倒的な支持を受ける。その影響からバスケットボールを始める少年少女が続出する、社会現象にもなった。テレビアニメ(1993年10月~1996年3月)やゲームなども制作された。
■井上雄彦氏プロフィール
1967年鹿児島県生まれ。1988年、第35回手塚賞入選作『楓パープル』で漫画家デビュー。1990年より「週刊少年ジャンプ」で連載を開始した『SLAM DUNK』が大ヒットに。1998年、宮本武蔵を描いた『バガボンド』(モーニング)の連載を開始。1999年、車いすバスケットボールを題材にした『リアル』(週刊ヤングジャンプ)の不定期連載も開始、現在に至る。2006年には、バスケットボールのプロ選手を目指す高校生の卒業後を支援するための「スラムダンク奨学金」を創設。