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 成績不振などで年次が上がれない・卒業できない「留年」。当然良いイメージはないが、今ネットでは“留年男子がモテる”と話題になっているという。理由としてあげられているのは「母性本能をくすぐる」「孤独に強い」「謙虚」「一芸に秀でている」「大人の魅力」など。

 そんななか、大手広告代理店・東急エージェンシーが、2019年の新卒採用の一環で留年生にフォーカスをあてた「留年採用」を始めた。募集要項には、以下のように記されている。

(1)何らかの理由で留年された方※浪人や休学なども含む

(2)留年をものともしない情熱やビジョン・人生経験をお持ちの方

(3)29歳以下で2019年4月に入社可能な方

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 留年採用を企画した総合プランナーの丸本翔一さんは、企画の意図について「世の中では留年はダメなものだという認識が一般的だが、こと広告業界や東急エージェンシーを見ると留年経験者が多い。また、そういった人たちに結果を出している人が多いところに目をつけた。まだ誰も狙ったことがない採用ターゲットとして考えたというのがきっかけ」と話す。また、留年した人には「留年をしてまで何かに打ち込んだとか物事に費やしたという経験は、広告においては結果を出す強みになることが多い。その部分に魅力を感じている」という。実は、丸本さん自身も“4留”経験者であり、「大学時代はバンド活動に身を注いでいた」そうだ。

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 さらに、「2浪と2留ではどちらの方が魅力的に感じるか?」という質問をぶつけてみると、総合プランナーの新井純さん(2浪)は「2浪している間は受験勉強に打ち込んでいるので、その人自体のモチベーションは感じる。しかし、2留している間は何をやっているかわからないので、方向性の違いが出やすい」と回答。人事総務局人材開発部の仲野大輔さん(0浪)は「僕も2留している方がいいんじゃないかと思う。勉強を一生懸命頑張るのも1つの能力だが、留年経験を経て幅広い経験をしている人の方が魅力的に感じる」と話した。

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 重要なポイントは、留年中に何かに打ち込んだり頑張ったりした経験があるかどうか。丸本さんは自身を“悪性の留年”としつつも「バンドをやっていたというと、音楽関係の仕事に繋がったりする。何でも経験が生かせるという意味では、広告業界にとって留年生は価値があることではないか」と述べた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

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