トッププロが集う麻雀リーグ「RTDリーグ 2018」WHITE DIVISION 23・24回戦が4月9日に放送され、猿川真寿(連盟)が2勝目。和久津晶(連盟)は3勝目を挙げ、6位から3位へジャンプアップした。
第4節の初戦となった20回戦では、逆転勝利で初トップを奪取していた猿川は「4節の最終戦、気持ち的にはラスだけは取りたくない。調子次第ですが」と静かなる闘志を燃やし、佐々木が持つRTDレコード6連勝を阻止する機を狙っていた。WHITE 23回戦の対局者は猿川真寿、佐々木寿人(連盟)、鈴木達也(協会)、勝又健志(連盟)。東場では佐々木が4万点オーバーと6連勝に向け快調に飛ばす中、猿川は南1局でリーチ・一発・ツモ・ピンフ・ドラで8000点を加点し、追撃態勢を整える。勢いに乗った猿川は、南2局、南3局、南4局と4連続でアガリをものにし、佐々木をまくり、2勝目を挙げた。「オーラスで競り勝てたのが大きかった。去年たまたまだったかもしれませんが(▲300台から予選突破)出来たということは(今年)出来ないとは思わない」とまずは1着順、早めに上げていきたいと本音を漏らした。佐々木の連勝記録に歯止めをかけ、いよいよ逆転ムードが漂ってきた。
和久津の武器といえば“人読み”。模打のリズム、対局中における表情、手の力加減、呼吸、声のトーンといった対局相手の“情報”を積み上げ、その情報を加味しながら押し引きを図り、己の手牌を組み立てている。24回戦では、まさにその武器で勝利した。対局者は、和久津晶、鈴木たろう(協会)、石橋伸洋(最高位戦)、平賀聡彦(最高位戦)。東3局、フリテンリーチを敢行した和久津は、リーチ・ツモ・タンヤオ・ピンフ・ドラ2で1万2000点(+300点、供託1000点)を鮮やかに決め、そのまま点棒を守りきって3勝目。「途中前に出なかったのは(たろうと平賀が)相性悪かったみたいなので、ちょっとほっといたらなんとかなるかなと思った」と道中のゲームプランを振り返り「トップを狙いすぎてもダメだし、打点に寄り過ぎてもダメだし、その間ぐらいの難しいバランスを取ってみようと、やってみたらたまたま上手くいきました」と情報を駆使し、新たな領域で戦っていたことを明かした。これでポイントを▲10.0とし、6位から3位に急浮上。首位を走る佐々木を追撃する“準備”を着々と整えてきた。【福山純生(雀聖アワー)】
【WHITE DIVISION 23・24回戦終了時点での順位】
1位 佐々木寿人(連盟)+313.8
2位 鈴木たろう(協会)+205.7
3位 和久津晶(連盟)▲10.0
4位 勝又健志(連盟)▲29.2
5位 石橋伸洋(最高位戦)▲58.8
6位 鈴木達也(協会)▲74.5
7位 平賀聡彦(最高位戦)▲133.6
8位 猿川真寿(連盟)▲213.4
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDリーグ サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が、2016年に立ち上げた長期リーグ戦。各団体のトッププロ15人に加え、芸能界から萩原聖人が参戦。「BLACK DIVISION」「WHITE DIVISION」に分かれ、1人半荘27回戦を行う。上位4人ずつがポイントを持ち越して、準決勝に進出。さらに勝ち抜いた4人がポイントをリセットして決勝で争う。今期から新たに降級システムが導入され、各組予選8位は自動降級、各組予選7位は推薦者2人と入れ替え戦を行う。
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