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 昨年12月、普天間基地がある沖縄県宜野湾市で、米軍大型ヘリコプターから重さ約8キロの「窓のようなもの」が小学校の校庭に落下した。米軍はこの事故後、「学校上空の飛行を最大限可能な限り避ける」という再発防止策を発表したが、事故後の今も米軍ヘリは何事もなかったかのように沖縄県の空を飛んでいる。

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(SHELLYに代わり、いとうあさこがお留守番MCとして登場)

 今回の『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』(AbemaTV/アベマTV※毎週土曜23時から放送中)では、東京を飛び出し、沖縄の離婚率、基地問題、報道現場の現実……など、沖縄について調査。さらに、産休中の番組MC・SHELLYに代わり、いとうあさこが“お留守番MC”として登場。番組後半では、沖縄のメディアに関わる記者やライターをゲストに迎え、沖縄の報道について語り合った。

「他県と違うのは当たり前」「SNSでは反沖(反沖縄)の空気」沖縄メディアは“偏向”なのか

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(琉球新報社の記者・玉城江梨子さん)

 沖縄県の二大新聞社である琉球新報と沖縄タイムス。基地問題や沖縄戦について、沖縄現地のメディアが報じることで、実際に読者から「偏向している」と、声が寄せられることもあるという。

 実際に沖縄の報道の現場で働く人は、どのように感じているのだろうか。琉球新報社の記者である玉城江梨子さんは、沖縄にある米軍基地の現状をこう説明する。

「沖縄本島だけでいえば、県の面積の約15%が米軍基地。つまり(基地は)日本全体の0.6%しかない沖縄に、70%もの米軍基地がある。(この状況は)異常だし、米軍に絡む事件や事故も頻発しているし、空から雨以外のものが降ってくる。置かれている環境が他県とは違うので、新聞の内容が異なるのも当然なのでは」

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(データは沖縄県庁公式Webサイト「沖縄と米軍基地の歴史的側面」より)

 さらに玉城さんは「本当は偏っていないものはない。中立というものはない」と話し、「沖縄の新聞が沖縄のことを書かなければ、誰が沖縄の立場で物を書くのか」と続けた。

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(沖縄タイムスのデジタル部記者・與那覇里子さん)

 沖縄タイムスのデジタル部記者である與那覇里子さんは「SNSなどのネット上では反沖(反沖縄)のような空気がある。東京の人は沖縄のことが嫌いだと思っていた」と告白する。與那覇さんは、「県民に寄り添った新聞でありたいと思っている。だから、そこは住民寄りに偏っていると思う」としたうえで「本土と温度差があるのは自然なことなのでは」と主張した。

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 2人の話を聞いた、MCのいとうあさこも「悪い偏りではないですよね」と同意。芸能人の立場から「東京の新聞だって偏ってますよ。5社の新聞並べて『なんだこれは?』と思ってしまうときがある」とコメント。沖縄タイムスと琉球新報が、“偏向報道”と呼ばれることについて意見を述べた。

 今ではリゾート地として知られる沖縄県だが、第二次世界大戦における“沖縄戦”では、沖縄県民のおよそ20%、つまり、5人に1人もの命が失われた。1972年に本土復帰してからも、多くの米軍基地が残っている沖縄県。歴史と現状をどう伝えていくか、記者の手腕が問われている。

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(AbemaTV/『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』より)

※編集部追記:導入文における沖縄戦の記載につきまして、文言を一部修正しました。

(C)AbemaTV

(ライター/小林リズム)

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