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AbemaTV【韓流・華流チャンネル】にて『韓ドラ!モーニング劇場』第2弾として、4月19日(木)8時より放送されるドラマ、『金よ出てこい☆コンコン』。このタイトルから、のんびりとしたホームドラマのような雰囲気を連想してしまうが、一度観ると波乱な展開の連続で、全70話と長いながらも一気に観てしまうほど、ストーリーにグイグイ引きこまれるドラマである。ちなみに「金よ出てこい☆コンコン」の「金」は「金(紙幣)」ではなく「金(gold)」。願い事を込めて鬼の金棒を叩くと金銀や「富」がでてくるという韓国の昔話がモチーフになっているようだ。
毎日、露店でアクセサリーを売るモンヒ(ハン・ジヘ)。才能があり、ジュエリーデザイナーを目指しながらも家計を助けるため夢を諦め、兄や妹のために家族の支えとして優しく強く懸命に生きている。モンヒの母は韓国有数の財閥である高級宝石店ノーブルダイヤモンドで働くも、モンヒに頼りながら「裕福な人生」を次女の結婚に託している。

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ある日、モンヒが交差点で事故を起こしそうになるが、その相手はなんとノーブルダイヤモンド社長の長男ヒョンス(ヨン・ジョンフン)だった。ヒョンスはビジネスの延長で結婚した傲慢でわがままな妻ユナ(ハン・ジヘ ※2役)に振り回されていた。しかし、父親に頭も上がらず従うしかない環境のヒョンス。ユナの父親の財政力がノーブルダイヤモンドにとっては必要なヒョンスの父も2人の離婚を許さない。病気の祖母も「ユナに会いたい」と言いつづけており、その願いを叶えてあげたいヒョンスは、事故で偶然出会ったユナに瓜二つのモンヒに目をつけ、モンヒの店に通い、妻の代わりにユナになりすまして祖母を見舞ってほしいと頼み込む。忙しい母の代わりに祖母に育てられたモンヒは、自身の祖母への思いがヒョンスの祖母に重なりユナの身代わりを務めることに。

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しかし、モンヒが祖母を見舞うその後ろ姿を見たユナは、ヒョンスが裏切ったと勘違いして姿をくらましてしまう。ユナがいなくなったことで、ユナの代役として祖母の葬儀への参列も引き受けざるを得なくなってしまったモンヒ。さらに、ノーブルダイヤモンドの社長の末っ子ヒョンテ(パク・ソジュン)とモンヒの妹モンヒョン(ペク・ジニ)の縁談まで持ち上がり始め…。こうして両家に生まれた不思議な縁の数々は、両家の人々の運命を変えていく…。

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見どころは何といってもヒロインを演じるハン・ジヘが2役を演じきっていることだろう。途中で同じ女優が2役していたことに気づく視聴者も多かったほど、別人に扮している。アクセサリーの露天商のモンヒと、優雅な財閥の奥様のユナ。そして見た目はユナそっくりだが中身はモンヒという「身代わり」の役も含め、見事に演じ切り、この演技でMBC演技大賞の最優秀演技賞を受賞した。

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財閥のチョン家と一般家庭のパク家。この二つの家族が職場、結婚、恋愛などで絡み合っていくわけだが、かたや富があるが為にいがみ合い、かたや生活が苦しいが故に喧嘩が絶えない。親の期待や欲に振り回されながらもそれに応えようとする子供世代は傷つき、犠牲になる。財閥の家族間のトラブルはドラマにつきものだが、このドラマでは財閥に負けないくらいの問題が一般家庭でも次々と起こっていく。

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中には傲慢な言動を繰り広げる登場人物たちも多数出てくるが、それでもストーリーが進むにつれ感情移入をしてしまい最後は全員の幸せを願わずにいられない。憎むべき存在であっても、悪人はひとりも出てこない。まるで主役が何人もいるかような印象を受ける珍しいドラマで、そこが本ドラマの最大の魅力とも言えるだろう。また、ドラマ『魔女の恋愛』で多くの女性を虜にした今をときめくパク・ソジュンがろくでなしの財閥の末っ子を演じているのも、ファンにとっては嬉しいところだ。

韓国放送時も高視聴率を叩き出した本ドラマ、「韓ドラ!モーニング劇場」第1弾の『いとしのソヨン』に続き、笑って泣いて感動する朝を迎えてみてはいかがだろうか。『金よ出てこい☆コンコン』はAbemaTV【韓流・華流チャンネル】にて4月19日(木)8時より放送。
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