「ニコニコ動画の王」や「ポケモンバトル界の帝王」といった異名を持ち、自身のYou Tubeのチャンネル登録者数が41万を超える「もこう」が、昨今、日本でも盛り上がりを見せる「eスポーツ」の現状、未来について持論を語った。
「日本でeスポーツといえば、シャドバ(シャドウバース)のRAGEがパッと思い浮かびますね。豪華なステージを作って盛り上げ、人を集めて、選手一人ひとりにスポットを当てて。それ自体は率直にスゴイと思います」と前置きをしたうえで、「選手の技術・実力という観点で欧米と単純比較をすると、日本の場合、賞金やスポンサー収入で生計を立てる純粋なプロゲーマーというよりは、人気商売という色合いがまだ強い。例えば、ゲームは下手でもYouTubeで伸びている人の方が収入は多いだろうという実態を考えると、『ゲームでドリームを掴む』という感じではない」など、世界と日本におけるギャップを指摘した。
12月に行われるシャドバの世界大会、その賞金総額が1億円に達するなど、業界や大会は世界規模で大きくなりつつあるが、日本におけるeスポーツの未来については、「ゲームは『あくまでも遊び』と思っている人は依然として多く、『プロゲーマーって何?』という声をちらほら聞くほどです」など、自身がストリーマーとして視聴者(ゲーマー)との距離間、コミュニケーションを保っている立場ならではの冷静な意見もある。
「ゲームを競技として捉え、商業的に大きくなる流れは理解できます。ただ、『そこにお客さん(ゲーマー)はついてくるのか?』という不安はあります」と話したもこう。eスポーツ調査会社「newzoo」によると、2017年の世界のeスポーツファンは約1億6500万人。国内外で新たな競技団体や大会が続々と設立され、メディアの注目が高まる今、「日本ではどうなるのか?」今後の展開から目が離せない。
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