土曜ナイトドラマ『おっさんずラブ』（毎週土曜よる11時15分～/テレビ朝日系）はこの春いちばんピュアな（おっさん同士の）恋愛ドラマ。田中圭演じる女性好きのサラリーマン・春田創一をめぐって、吉田鋼太郎演じる上司・黒澤武蔵と林遣都演じる春田の後輩でルームメイトのイケメンサラリーマン・牧凌太が恋のバトルを繰り広げるというストーリーだ。16年に単発ドラマとして放送され、このたび連続ドラマとしてバージョンアップした同作だが、21日の初回放送を終えて早くも話題沸騰中。そこで今回、AbemaTIMES編集部は春田の後輩・栗林歌磨呂を演じた金子大地にインタビュー。現場の様子や、先輩たちとの共演で感じたことを聞いてきた。
好きな先輩に構って欲しい！ 栗林との共通点
ーー栗林歌磨呂はどのようなキャラクターですか？金子さんから見た栗林の魅力を教えてください。
金子：生意気な新入社員の役なんですけど、みんなから愛されて楽しんで仕事をしている人です。生意気だけど愛されキャラ。
ーーどういうところが愛されるのでしょうか？
金子：生意気なくせに部長（吉田）に言われたらすぐに納得するとか。春田さん（田中）をすごいナメてるくせに、本当はめちゃくちゃ好きだとか。怒られるシーンも多いんですけど、皆さんの言い方に愛があって、「愛されているんだなあ」と思います。栗林と友達になりたいとは思わないけど、幸せな人だなとは思います。あんなにのびのびと仕事に行ける新入社員はいないです。
ーーそんな栗林役が決まった時はどのように思いましたか？
金子：前作の『おっさんずラブ』リアルタイムでは観れていなかったんですけど、とにかく台本を読んだらめちゃめちゃおもしろくて。やりたい！って思いました。周りはベテランの役者さんばかりなので、その中に入れてすごく嬉しかったです。
ーー栗林に共感する部分はありますか？
金子：好きな先輩だから、生意気言えるみたいなところはわかります。本当にナメているというよりも「好き」って、「構って欲しい」みたいな気持ちです。
ーー役作りはどのようにされたんですか？
金子：台本に書いてあることに寄せすぎずに、自分なりのやり方でやって、監督もそっちのほうがいいって言ってくださいました。相手の動きに合わせて現場で動いて、それで調節していきました。台本に書いている「～じゃないすか」っていうセリフだと、ちょっと声も大きめ、テンション高めのイメージがあったんですけど、それをやめました。それをやっちゃうとキャラに寄せすぎているな、みたいな話に監督となって。自分なりの“生意気キャラ”になりました。違和感があると、ちょっと浮いてしまうので。
ーー台本よりも可愛らしい栗林になっているかもしれないですね。
金子：そんなに悪い印象を与えてないかもしれないですね（笑）。
林遣都に強い憧れ「先輩でこういう人がいてくれてよかった」
ーー共演者の方の印象を教えてください。役と似ている部分はありますか？
金子：田中さんは全然違いますね。春田ってちょっと失敗しちゃうところもあるんですけど、実際の田中さんは男らしくてかっこいいです。
吉田さんは、渋くて、でもすごく優しくて。お会いする前は役の印象が強くて怖いのかなって思っていたんですけど、全然そんなことなかったです。だいぶ印象が変わりました。
吉田さんと共演する初日は緊張しました。でも、吉田さんから話しかけてくださって。「マロ（※1）もゲイなの？」って（笑）。「ゲイじゃないです」って言ったんですけど、あの渋い声で言われたら、かっこいい～と思っちゃいました（笑）。吉田さんだから、（黒澤部長は）可愛らしいというか『おっさんずラブ』がキュートに見えるんですよね。
あと、僕は元々林遣都さんが好きで。共演できてうれしかったです。林さんはクールなんですけど、すごく優しいです。僕は人見知りなんですけど、『火花』の話とか聞けてめちゃめちゃうれしかったです。「『火花』が好き」って言ったら「嬉しいよ～」って言ってくれてこっちが嬉しくなりました。
（※1.栗林歌磨呂のニックネーム）
ーー『火花』、すごくいいですよね。
金子：ですよね。『火花』好きの人と話すと長くなっちゃうんですよね。名シーンがありすぎるから。芸人さんを見る目が変わります。みんなすごく頑張っているんだな、って。芸人さんへのリスペクトがすごいです。
林さんを見て、「あー徳永（※2）がいるー」ってなりました。もっと林さんと話したいです。
（※2. ドラマ『火花』で林が演じた若手お笑い芸人・徳永）
ーーどういうきっかけで林さんに『火花』の話をしたのですか？
金子：飲み会で「林さん、『火花』大好きなんです」って話しかけている方がいて、それを見て「俺も好き……」ってなってたんですけど、あえてそこではのらずに（笑）。メイクを落とすときに二人っきりになったので、「林さん、俺も『火花』大好きです。今度時間あるとき、ゆっくり話聞かせてください」って言いました。
ーーかわいい後輩ですね。
金子：21年間生きてきて、こんなドラマに出会えるとは。それくらい面白かったです。生涯一になるかもしれないです。
ーー林さんに憧れますか？
金子：林さんは本当に……、先輩でこういう人がいてくれてよかったなって思います。やっぱり演じている姿を見ていても、同年代に林さんみたいな人がいたら悲しくなっていたんだろうなって思います。それくらい圧倒的です。だから、先輩にいてくれてよかったなって（笑）。
ーー視聴者に注目してほしいシーンを教えてください。
金子：やっぱり吉田さんのラブリーなところと、林さんがクールな感じで春田を見守っているところ。本当大好きなんで！
ーー金子さんが春田役だったら、相当迷っちゃいますね。
金子：幸せなことですよ。ちょっと違うか（笑）。
(c)テレビ朝日
なお、AbemaTVでも『おっさんずラブ』第2話を4月29日（日）よる8時よりドラマチャンネルにて放送する。
テキスト：堤茜子
