LISACHRIS(リサクリス)のファーストEP「ARIAKE」が配信開始になった。
LISACHRISは、NYのクイーンズで生まれ、ロンドン、東京育ちのプロデューサー/DJ/ビートメイカー/モデル。ハイブランドからストリートカルチャー、多くのパーティーやショーにブッキングされている。東京を拠点に活動する「YENTOWN」の元メンバーで、現在はモデルの宮本彩菜とユニット「Pisces」としても気まぐれに活動をしている。プロデューサーとしてAnarchyやLick-Gへのビート提供が話題となった。DJとしては、クラブやファッションブランドのイベント、定期的に韓国や台湾のクラブからも出演オファーがあるほど。今回、ファーストEP「ARIAKE」の配信開始を記念し、AWA公式アカウントにプレイリスト「GLmuzikz」を作ってもらい、話を聞いた。
今の活動を始めるきっかけを教えてください。
「昔から音楽はめっちゃ好きなんですけど、友達にアナログターンテーブルとミキサーの一式を安く譲るよって言われて、始めたのがきっかけですね。それがハタチのときで、クラブで回し始めたのが20歳過ぎてから。ビート提供は、goocy(グースィー)っていうブランドのプレスの友だちに、ブランドのムービー作るからトラックを作れない?って言われて、作ったのが最初かな。そういう動きを見てたYENTOWNのkZmがkiLLa用に欲しいですってなって、それを見てたダイジくん(JUNKMAN)から作ってよって言われて始まりましたね」
DJとビート提供の活動をしていき、ファーストEP「ARIAKE」リリースに至った経緯を教えてください。
「SoundCloudに自分が作った曲をあげて、作品集を出すのが1番好きで。去年、事務所に入って、いろいろ手配して頂けるってなったので、1番好きなことをしたいなと。それで、インストの自分だけの曲を作り、夢だったEPを発売することになりましたね。EPは5曲で、最初はルパン三世の主要キャラ5人の曲を作ろうとしてました。3年前にNetflixとHuluで見始めたら面白くて。シーズン1~3、過去の映画やテレビスペシャルとか全部観ましたね。それを今回のEPに落とし込もうとしたんですが、次元と不二子と銭形は完成できなかったので、残りのキャラは次回にしようと思いました」
「ARIAKE」はLISACHRISから見て、どういう作品に仕上がっていますか?
「『ARIAKE』は全曲通して、熱い恋愛のEPになっています。1曲目の『ru a samurai?』はルパン三世の五右衛門の曲なんですけど、好きな男に対して“信用していいの?”っていう乙女の揺れる気持ちを打ち込みました。女っていろんな面があるじゃないですか。感情の揺れっていうか、怒ったり、悲しくなったり。それを1曲目にして、面白かっこ良くしました。2曲目の『stay』は、“そばにいてよ”みたいな気持ちを表現しました。3曲目の『night knight』は、ぶっちゃけ二子玉でのデートの曲です。綺麗な夜の瞬間があって、そのときに“夜になると、わたしたち輝くわね”って思いを曲にしました。4曲目の『lupin』はルパンの曲なんですけど、彼は理想の男性なので、その思いをぶちまけました。5曲目の『both』は、自分がやっていたヒップホップの今っぽいトラックを楽しんで作りましたね。
けど、ぶっちゃけると、レディー・ガガが映画で、“自分は音楽で成功するために男とはぜったい別れる”って言って号泣してたんですよ。それを観て、どっちも得ることができないのかって思い作りました。この曲は今後、ラッパーにラップを乗せてもらって、それぞれの世界観で自由に作ってもらいたいってプランがあります。EPの曲順は好きな順。1曲目の『ru a samurai?』に関しては自分の世界観をポップに表現できたので1曲目にしました。EP名の『ARIAKE』は、Aとアで始まるものにしたくて、それを考えてるときに有明駅に着いたんです。有明って言葉かっこいいなって思ったのと、夜明けって意味だったので、ちょうど良いなと。英語にしてもかっこ良かったんで、EP名は『ARIAKE』にしましたね」
今回、LISACHRISに「ARIAKE」の楽曲をミックスしたプレイリスト「GLmuzikz」を作ってもらった。AWAでプレイリストを作ってみていかがでしたか?
「音楽ストリーミングでプレイリスト作ったのは初めてで。MDとか聴いていた時代を思い出しましたね。自分だけのMDみたいな。選曲は、この2、3ヶ月ずっと聴いてたやつで、けっこう良い感じだと思います。テーマは、“自分がモードに入れるテーマ”ですね。曲探すときに、Ivy Lab(アイビー・ラボ)とか入ってるのかなって思ったんですけど、ぜんぶ入っててビビりました。なんでも入ってるんですね。探した曲がぜんぶあるって思いました。音楽ストリーミングはケータイで聴くならアツいです。家では逆にパソコンじゃないので聴いてほしいですね。自分の願いなんですけど、ひとりでいるときは、音楽ストリーミングを自分の世界に入ってケータイで聴いて、人が集まる場所とかは、パソコンではない機械で聴いてほしいです。AWAでそういう機械は出ないんですかね(笑)。パソコンで聴くのに飽きてきたっていうのがあるんで、そういう機械を出してほしい。スピーカーとセットのプレーヤーみたいな」
最後に今後の展望を教えてください。
「今後もビート提供しつつ、自分の曲を出していきたいですね。いまの目標はケータイゲームのCM曲をやってみたいって思ってます。グランブルーファンタジーの曲とか作ったら、めっちゃかっこ良いじゃないですか」