
4月20日、沖縄・シネマQにて、『島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭』の特別招待作品『ルームロンダリング』(7月7日より新宿武蔵野館ほか全国ロードショー)のワールドプレミアが行われ、八雲御子を演じた主演の池田エライザ、虹川亜樹人役の健太郎、片桐健滋監督が登壇した。
同作は、オリジナル映画企画とクリエイターの発掘を目的に行われている『TSUTAYA CREATORS’PROGRAM FILM 2015』にて、準グランプリを受賞した企画の映画化。ワケあり物件に住み、その履歴を帳消しにするという秘密のお仕事“ルームロンダリング”をしている御子が、部屋に居座るこの世に未練たらたらな幽霊たちと不思議な関係を築く物語。
御子のアルバイト内容に従って、「家賃が10分の1になるが、ワケあり物件に住めるか?」と聞かれた登壇陣。最初に口火を切った健太郎は「無理です」と即答。「怖いっていうか…怖いですね(笑)。たぶんどうやって死んだかとかにもよると思いますけど…ちょっと厳しい!」と苦い顔。池田が「安く住めるんならいいじゃん?例えば100万円のマンションが10万円になる。どうします?」とそそのかすも、「仕事を頑張ります」と健太郎は構えを崩さなかった。

一方、池田は「いろいろ考えたんですけど、御子ちゃんを演じることで、お化けや霊が、もとは人間だったんだな、とすごく愛着が湧いたと言いますか。個性的なお化けたちがいっぱい出てきたから、見えたら、いけるんじゃないかなって」と前向きに発言をしたものの、今度は健太郎が「本当に!?見えたほうがあれじゃないですか!?」と突っ込みを入れた。最終的に、池田も「御子ちゃん同様コミュニケーションが得意なわけではないので、ルームシェアじゃないですか。ちょっと放っといて、ってなるかもなので…ちょっと…うーん、嫌かな(笑)」と言い、片桐監督も「住まない」ときっぱりと言い切り、幽霊との同棲(?)には全員、消極的だった。

とはいえ、池田は「私自身、この台本だけは大切に扱おうと思えるくらい、大好きな作品なんです。私の持っている『ルームロンダリング』への愛情が皆さんに伝わったり、皆さんが同じように愛してくださったらうれしいです」と作品愛を訴え「SNSにあげて宣伝してください」と呼び掛けていた。

『ルームロンダリング』は7月7日より新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
テキスト・写真:赤山恭子
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